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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

『役に立たない』美学

キーン コーン カーン コーン……
キーン コーン カーン コーン……♪

ガラガラ……

よーしみんなー、今日もまたテレビの話するぞーw
興味のないヤツは帰れ!w



今日の話題は『タモリ倶楽部』。

普段からマニアックなテーマで番組は構成されていますが、今回のテーマは僕の心にグッときました……
なんと『役に立たない機械を作る』というものw
すごくね!?すっごくね!?w

基本的に世の中で販売されているほとんどのもの(全てとは言いません)は、「役に立つ」ものであるわけです。
テレビだってパソコンだって役に立つし、僕がよく買ってるおもちゃだって、それこそ僕みたいな「欲しい」人はいて、遊ぶことで『役に立ってる』わけです。
まぁ当たり前の話ですね……商売として成立するには、「求められる」ことが条件のひとつだと思います。
役に立たないと初めからわかってるものに金出す人はいないw

そんな中、早稲田大学創造理工学部建築学科、というところでは
『役に立たない機械を作れ!』という、なんとも無意味でナンセンスな授業を行っているのだそうです。
その授業を行っている先生曰く

「我々はもちろん『役に立つ物』を、これから創って行かなければならない。
 その前にせめて、『最も芸術に近付く簡単な方法』を教えよう」


という理念だそうで。


昔々その昔……哲学者のイマヌエル・カントという人が”美”について明瞭な定義をしているそうです。
それは…『美とは 目的なき合目的性である』ということ。

パッと聞くと難しすぎてなんのことだかよくわかりませんが、簡単にいうと
なんだかわからないけどスゴいものなんですってw


つまりその「なんだかわからないけどスゴいもの」を創ろう、という授業を行っているそうで。

……これってちょっとグッときません?
もう一度言いますがグッと来ないヤツは帰れw

大学に通う未来を担う学生たちが寄り集まって、なんだかわかんないけどスゴいものを創ろうと必死になってんですよ?w
「こんなのはどうだろう?」
「それは何をするものなのかわかるからダメだ」
「じゃあこれは?」
「それだと役に立ってしまう」
『うーん……』

とか、たぶんそんな会話しながらw


言葉だけだと伝わりにくいと思いますが、番組内で『実際に学生さんが創ったなんだかわからないけどスゴいもの』を紹介してたので、使用目的を添えていくつか書いてみますね?


・紙をくしゃくしゃにするだけの機械(手でやった方が早い)
・糸をよるだけの機械(終わった後はまた糸を外して、戻してまたよるだけ)
・目覚まし時計(時計が着いてなくて、起きてから自分で鳴らさないと鳴らない)

ね、この説明みるだけでも充分役に立たないでしょ?w
機械を使わない方が早い、起こる現象が無意味、そもそもの目的を果たさない等、根本的になにかがおかしいアイテム揃いですw
おそらくですが、こういう『役に立たない」という目的意識を持ったモノづくり』自体に意味があるんでしょうね。
完成する物には意味を求めないという……なんだろう、ある種の哲学のにおいがするw

そんな中で、紹介したのに先生に”最低評価”を食らってしまった機械もありました。
それは……

・グラビア写真の水着を隠すための定規(定規だけど特に線は引かないし、計らない)

というもの。
なんで最低評価かわかりますか?
正解は……役に立つからw
水着が隠れた!裸に見えるぜィヤッフーーーー!!
ということですw

明確な仕様意図があると、役に立たないというテーマから外れてしまうということですね……
説明した瞬間に全員から

『役に立つじゃん!!』

と総ツッコミくらってたので、まぁ最低評価は止むなし、といった感じでしたがw





いわれて考えてみれば、たしかに芸術の分野にはしばしば『非生産的なモノを生産している』という側面がある気がします。
僕らのやった舞台のキャッチコピー
”意味なんてない。あるわけない”

っていうのも、考えようによってはしっかりと”芸術”してたわけです。
学生時代に美術の教科書に載ってたものの中には、「なんだこれ……」「これが…芸術?」と理解に苦しむようなものもあった気がしますが、今、この思考を持った上で改めて眺めてみると、しっかりと芸術している姿が目に映るのかもしれません。

結局はモノの見方、目的の持ち方ってことなんでしょうね、芸術って。
意味のない物に意味を見いだす、無意味な才能がないと理解出来ないというか。
…書いてて意味判りませんがw


みなさんも「意味がない」と諦める前に、挑戦してみることで見える『芸術』にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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