チャンピオン2010-03-11 Thu 00:51
チャンピオンと言われて思い出すものってなんでしょう?
人によって違ったり、いろんなスポーツを思い浮かべたり…… ここ最近のボクの場合だと、真っ先に浮かぶのはボクシング。はじめの一歩。 そんな一歩の作中でも出てくるシーンがありますが、言わずと知れた有名な曲、ありますよね。 タイトルそのまま『チャンピオン』。 超有名な曲なので「なにそれしらない」って方はいないと思いますが、一応どんな歌なのか簡単に超ざっくり説明すると、老いたチャンピオンが試合に臨んで、若い挑戦者に負けて引退して行く…そんな哀愁ただよう歌です。 …たぶんw 歌詞を紐解くとだいたいそんな感じなんですが、ぶっちゃけボクもちゃんと聞いたのはこないだの『うたばん』が初めてだったので自信がありませぬw 今まではこう、ざっくりとした『チャンピオン』ってタイトルとたまに聞くフレーズくらいの印象しかなくて、曲調のイメージと、最後にライラライラライラライライライ言ってるイメージから、なんか若くて勢いのある、チャンピオンを目指す血気盛んな若者を歌った歌なのかなーなんてイメージだったんですが…全然そんな歌じゃないんですねこれ。 きっと何度も防衛を繰り返してるような、かなり歳も重ねたチャンピオンの限界間近の姿を歌った歌というか。 世代交代みたいなものも含まれてそうな。 そんな『チャンピオン』の、背中に背負った哀愁とかいろんな重みとか、そういった漢の姿を描いた歌。 普段歌聞くときって基本的には片手間というか、あまり歌詞の意味まで考えずに聞くタイプなんですが、この『チャンピオン』も同じように、それこそメシの支度しながらみたいな片手間で聞いてたのに、すごく歌詞の内容が入ってきました。 「おっ、ヤバイ…この歌……深い!」みたいな。 一発ですごく好きな歌になりました。 勝手な解釈ですが、きっとこの歌ってリリース、ヒットした当時と今とじゃまた味わいが違うんだろうなーみたいな印象も受けました。 歌い手であるアリス自体が年を取り、『挑戦者』から『チャンピオン』側になったというか…ご本人たちがどういう心境で歌ってらっしゃるのかまではわかりませんが、少なくとも追う先輩より追われる後輩が増えてきたことによる経験みたいなのが、なんとなく出てる気がします。 たまたまボクシングのチャンピオンに例えて歌ってますけど、こういうのってどこの世界にもあることじゃないですか。 若い勢いのある人がどんどん来て。 自分は追いかけられる立場、導かなければいけない立場になって。 こんな超有名な歌に今更グッと来たのも、もしかしたら僕自身が先輩になって、そういった「上に立つ人」の気持ちがわかるようになってきたからなのかなー、なんてことも思ったり。 歌詞の意味を考えてからもう一度、一番最後のライラライライラライライ言い出す前のところの歌詞とか見ると染みますよ~? チャンピオンが試合に負けて、ロッカールームで言う一言。 「これで…ただの男に帰れるんだ」 まんま歌詞書くとおもしろくないので若干アレンジしてますが、すげードラマティックじゃないですか。 栄光を追い求めたどり着いた男が、一番最後には普通の男に戻れることを望んでいた…なんて。 この歌の歌詞だけで2時間ドラマ作れるくらいの密度ですよこれw とまぁ『うたばん』で見て改めて、時代を創った人ってのはやっぱりすごいんだなー、なんてことを思ったので書き綴ってみました。 ボクと同じように聞いたことないという方、もし興味が出たら聞いてみてください。 なんかグッと来ますよ、きっと。 スポンサーサイト
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