月が食われる日2011-12-12 Mon 00:17
昨日も書いた通り、2011年12月10日は皆既月食でした。
よく 「間島さん知ってますか~?今日って日しょ…じゃない月食らしいですよ!」 と間違われる方が多い、日食と月食。 太陽・地球・月が一直線に並ぶ、似たような現象ですが、その大きな違いは並び順が違う、ということ。 日食の場合、太陽を月が覆い隠します。 つまり並び順は地球から見ると『地球→月→太陽』。 一方月食は、地球が太陽と月の間に入り込むことによって起こります。 つまり太陽光を地球が遮って、月に地球の影が落ちてる状態。 順番でいうと『太陽→地球→月』ということに。 同じように天体が何かに覆い隠されるわけですが、原理を考えてみるとけっこう違うものということですね。 さてそんな月食。 こんな一大イベントを見逃す手はないぜ!とばかりに天文部員が集結! 月が見える場所ならどこでも見られる現象なので別に都内でもよかったんですが、ここはあえて新たなスポット探しがてら少しだけ足をのばすことにしました。 いつものように待ち合わせをし集合、集結。 車に乗り込み一路、探した星見スポットへ。 …が集合の段階で少し遅れる人がいたり、その人待ってる間にモンハンやったりしていたら出発が遅れましてw 食の開始には間に合わず。 道中寄ったコンビニで 「あ!もう始まってる!!」 なんて事態になっておりましたw ちなみにその時コンビニの駐車場で適当に撮ったのがこの写真。 ![]() 蝕。 …はい、もうがっつり始まってますねw コンデジでテキトーにズームして、三脚も立てずに撮っても一応欠けてるのわかるもんなんですね。 自分で撮影して「おお!わかる!」とびっくりしましたw 目的地に着き腰を据えたあたりにはだいぶ食も進んでまして、1/3くらいまで部分食が進行してる頃だった気がします。 ここから食の瞬間まで、ちょこちょこ写真を撮っていたのでご覧下さい。 ![]() ![]() これでちょうど半分越えたくらいですね。 どうです?だんだん食が進んでいくのがわかるでしょ? ですがね…途中ですごい疑問に駆られてしまったんですよ。 「写真で見ると、普段の月となにが違うのかよくわからん」とw たしかに月は、普段も満ち欠けはしてるわけで。 それとこの写真…どう違うのか、とか…… 肉眼で見ると隠れていく部分もうっすら赤ーく見えてたりするんで「すげー…」とか思うんですけど、コンデジで撮影するとそこまでは拾えないらしく……そこで試行錯誤。 ![]() 設定がアレなせいで粗ーくなっちゃってますが、満月が隠れて行ってるってのはコッチのほうがわかる気がします。 ……がなんか汚いのでコレはあんまり撮るのやめましたw なんてなことをしてる間にも食は進み…… ![]() ![]() ![]() そして… ![]() 皆既へ。 この皆既の時間が1時間くらいあって、今度は反対側から、影から脱していきます。 その間もずーっと見てたんですが……いやー自然ってすごいですね。 「明るかった満月が、急に暗くなる」なんてことが起きたら、科学の発展していないはるか昔では、そりゃ天変地異だと思っても仕方がないな、と思うくらい。 僕等は分かった上で見てるから「すげー」ですんでますが、実際ずーっと外にいて体感してみるとこの自然現象の凄まじさがわかった気がしました。 そして惜しむらくはこの写真たち。 前述のとおりこの写真は手持ちのコンデジで撮影してるので、正直肉眼で見たあの凄さは再現されてないのですよ。 隠れていく傍からどんどん赤く染まっていく月の色とか、皆既月食に入ってから、だんだん周りの星たちが見えていく感じとか。 そして月が戻るにつれ、見えていた星たちが月の明かりでかき消されていく、月の力強さとか。 もうね、天文がどうとか無視してもね、すごいショーですよショー。 こんなん見られるなら大枚叩いても良い、と思えるぐらいのごっついショー。 こんなすごいショーのほとんどを、遮る雲のない場所でずーっと見てられたこと自体がまず有難いこと。 そして、Twitterなんかを通じて、同じこの一大ショーをたくさんの方が見ていたのが『わかる』というのもまた、すごいこと。 たぶんTwitterが出来たおかげで、今まで月食をはじめ天文に興味がなかったという方も空を見上げたと思うんですよね。 そしてこの凄さ、素晴らしさが少しでもみんなに伝わればいい…そう思います。 そして家に帰り着く頃には空にはいつもの、まん丸なお月様。 ![]() 近くて遠いお月様。 注意深く観察すると、光以外の優しいなにかも、僕等に与えてくれてる気がします。 スポンサーサイト
星見
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