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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

サンクト・ヴァレンティヌス

『声優のブログにしては切り口が斬新過ぎる』でお馴染みマジP!です。

昨日はバレンタインでしたね。
女性の皆さんは意中の男性にチョコレートとともに愛を届けることは出来たでしょうか。
男性諸君、もらったのはチョコレートではない。愛だ。
心して食べるように。

さ、せっかくのバレンタインなので今日くらいはバレンタインにまつわる話でもしてみましょうかね。
無理そうだったら違う話しまーす。










最近アプリで『世界の神々』ってのを見てます。
「早速ww」と思った貴方、それは早計です。
バレンタインといえば『愛の誓いの日』。
神様の中には愛を司る神がいます…それも世界各地に。
今日はそれを紹介してみようじゃないかと、こういう趣向です。

ほーら、バレンタインっぽい。マジP!的にはw


馴染み深いところでいえばクピド(キューピット)とかアフロディーテとかですが、他にも世界各国様々な愛の神がいます。
日本にも愛染明王って神様が。

『明王』って響きがなんかおっかないイメージを連想させますが、ちゃんと愛の神様です。
…まぁ憤怒の相で描かれたり、明王の役割を考えるとおっかない側面もあるんですがw
そもそも明王というものは、密教における尊格のひとつで、最高神大日如来の命を受け、仏教に未だ帰依しない民衆を帰依させようとする役割を担った仏尊を指します。
…難しいですね、はいw
簡単にいえば『お偉いさんから「仏教信じてない人を導きなさい」と言われて頑張ってる役職』みたいなもんですねw
愛染明王もそういった役割を持っている神様ですが、ちょっとおもしろい考え方の神様です。
『愛とか煩悩とかに心惹かれてしまうなら、それをバネにして向上心にしたらいいじゃない♪』みたいなことで。
…僕が説明すると安くなりがちですがw
要は本能に抗うのではなく、それと上手く付き合いながら向上していけば良い、ということ。
煩悩は己を高めるためには邪魔をするもの、排除すべきもの、みたいなイメージがあったんですが、そういう斬新な考え方の神様もいるんですね。


ヒンドゥー教にも愛の神様はいます。
『カーマ』という名の神様です。
そもそもカーマという言葉自体に『愛』という意味があるんですが、カーマには様々な別名と、いろいろな側面があります。
クピドのように弓を持っていてそれで射ることにより恋心を抱かせるんですが、それがひいては『苦行者の邪魔をする』という意味にもつながっていきます。
神話の中で、強大な悪魔に対抗するためにシヴァとパールヴァティーという神様に子を産ませねばならないんですが、シヴァは苦行の最中でパールヴァティーに興味を示しません。
そこでシヴァの関心を向けさせるためにカーマが派遣されます。
カーマの射る矢に心乱されたシヴァは、第三の目を開眼してカーマを焼き尽くしてしまいます。
…あんまりな展開ですねw
一応お話としては『シヴァがパールヴァティーを受け入れる時に、シヴァはカーマに肉体を返すだろう』という予言で終わるんですけど、「何も灰にしなくても」という気持ちになるお話ですねw

愛染明王の話とは逆に、やはり苦行をし自らを高めようとするものにとって愛や煩悩といったものは邪魔になる、という例ではないでしょうか。
ちなみにカーマには上の話に由来する『身体無き者』という意味のアナンガという別名もあります。
他にも
『マーラ(破壊者)』
『アビルー(美しい姿をした者)』
『マナシジャ(心に生じる者)』
『アサマバーナ(奇数の矢を持つ者)』
『シュリンガーラヨーニ(愛の根源)』
『プシュパダヌス(矢を弓で飾る者)』
といった別名もありますが、どれも『愛』や『煩悩』といったものから連想出来そうな意味合いの名前ですね。


クピド、キューピットはローマ神話の神ですが、アモールという名でも呼ばれます。
イメージとしてはいわゆるキューピットそのままといってもいいくらい馴染みの深い神様です。
ちなみにギリシャ神話にもそのまんま同じような神がいて、恋心と性愛を司る『エロース』という神を対応させます。
クピドは背中に羽の生えた幼児、エロースは背中に羽の生えた少年として描かれますが、もともとはクピドはヒゲの生えた男性の姿、エロースは力強い有翼の男性、あるいは若々しい青年として描かれていました。
どちらも愛のイメージなのか、えらく若返ったということですねw

ちなみにエロースの持つ矢には『黄金で出来た矢に射られた者は激しい愛情にとりつかれ、鉛で出来た矢に射られた者は恋を嫌悪するようになる』という能力があります。
キューピットとかの持ってる矢が金色なのはコレに由来します。
鉛の矢の方で射られたらたまったもんじゃありませんねw



他にも古代メソポタミアのイシュタル、北欧神話のフレイヤなど愛の神様というのは各地に存在しますが、今日紹介した愛染明王、カーマ、エロース(クピド)には全員『弓矢を持っている姿で描かれる』という共通点があります。
地域や風土が違っても信仰する神の姿に類似する傾向がある、というのは実はおもしろいことなんじゃないかと思います。

きっとどこの国でも恋に落ちたときは『ハートを射抜かれた』ように感じるってことなんでしょうね。




チョコレートのように甘いだけじゃ、相手のハートは手に入れられないかもしれませんよ…?
と、ラストに無理やりバレンタインの話に戻ってみるw

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