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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

持てる品格

今日は、たまには真面目な話とかしてみようかと思います。


インターネットでいろいろおもしろ記事を物色してたら『昨今は老若男女問わず「みっともないこと」をしている』と。
文面では様々な「最近よく見る日常的な光景」を「みっともないこと」として表現していました。
具体的に挙げるとキリがないくらい、イマドキの世間では日常的にあることだったり、僕自身も読んでて「え?それってみっともないの?」と思うことも書いてあったんですが、「なるほどたしかに」と思う側面も確かにありました。
『昔は貧乏でも品格はあった』なんて書き方もされてましたが、それはそれでそうかもしれないとも思うし、懐古主義のオッサン的考え方なんじゃないの?と思う部分もあったり。

でもそれってどちらも正しいと思うんですよね。

『ボロは着てても心は錦』なんて言葉がありますが、コレってすごくステキな言葉だと思うんです。
たとえ自分が貧乏だろうと心まで貧しくなってはならない…そういう高潔な人間であれと。

バブルが崩壊して以降景気は上向きにならず、世間的には不景気な日本。
口を開けば「金がない」という言葉とため息、なんて人が街に溢れかえっている印象(あくまで印象ですw)ですが…ちょっと待って下さいよと。
本当にそんなに、いうほどお金無いですか?
いうても日本って恵まれた国だし、生きるのに困る程でもないはず。
まだまだ『ボロ』というほどボロも着てないし、心を錦に保てなくなるほど追い詰められてもいないと思うんです。

…お金の話になったので言いたいことの主軸がブレまくってますがw
何が言いたいのかといえば、みんな心が貧しくなってませんか?ということ。

物理的に見えるわけではないので判定も難しいとは思いますが、まずは自分の心に問いかけてみてください。

『私の心って、豊かかな?』と。

…どうです?自身を持って「うん!ゆーーーたーーーーかッ!!」と、中山きんにくんの筋肉ルーレットばりの勢いで答えられたでしょうか?
僕は…「貧しくはない」と答えるのが精一杯でした。

心の豊かさは金銭的な意味での貧富とは関係ないと思っています。
もちろん金銭的に余裕がある方が心にも余裕が出るし、それが豊かさにつながるのもわかっていますが、それとこれとは別…であるべきだと思うのです。
では心の豊かさとはなんなのか…それは一言でいうなら「思いやり」ではないでしょうか。

人は一人では生きていけません。
何かをするときには必ず誰かに影響が出るし、誰かの影響を受けるもの。
その影響をいいものにしようとするのか、それとも悪いものにしてしまうのか…それこそが『心の豊かさ』による差なのではないでしょうか。
いい方向に働けば、その気持ちは更に他のところに向き、世界は幸せのスパイラルで溢れるはず。
逆に悪い方向に働くと、他人の足を引っ張ったり蹴落としたり、負のスパイラルを生むことになる。
出処が同じでもまるで正反対の結果を生むことになるわけです。


『るろうに剣心』で緋村剣心は「目の届く範囲の人を守りたい」的なことを言っていました。
…急に漫画の話でびっくりしましたか?w
世界を変えるために人を斬るより、剣を逆刃に持ち替えて人を殺さずに身近な世界を守りたい。
すごい良い考え方だなーと思うのです。

時は変わって現代。
ペンは剣よりも強し、なんて言葉もある通り、現代人の武器は刀ではなく文字…言葉になりました。
インターネットが普及しその武器は世界中に届くようになり、剣心が言うところの「目の届く範囲」も広がったわけです。
画面越しではありますが広がった「世界」に、貴方の武器はキーボードを介して相変わらず届きます。
ある意味直筆ではなくなった分その鋭利さは増したかもしれません。
貴方の何気なく放った一言はインターネットにより鋭利さを増し、知らないところで知らない人に深く刺さっていることもあり得るのです。
その逆もまた然りで、貴方自身も知らない人の放った言葉により傷ついたこともあるかもしれません。
良くないことです…思いやりがあれば避けられることなのに、知らないところで貴方も被害者にも加害者にもなる可能性があるなんて。

コレが実はすごい怖いことだと思っていて、今現実でも、インターネットで発言してるノリで正直な…非道い言葉を身近な人に投げかけてしまう人が増えているんじゃないかと、こう思うのです。
コレが大人たちが『イマドキの若いもんは!』とかいう原因の一つなんじゃないかなーと。

コミュニケーションのカタチが変わったことで生まれた感覚の差が、人間から思いやりを奪っているんじゃないかと…だってネットでも悪いと思って書いてないですもん、それはただの『率直な感想』なだけで。
だから突然自分にその刃が向けられた時に、とても脆い人が増えているわけで…これは若い人に多い傾向ですが。
ここは若者とオッサンたちの違いかもしれないですねw
大人たちはそういう時代以外も知ってますから。
とにかくそういう問題があって結果、『人には強く当たるけどメチャメチャ当たりに弱い』アンバランスな人間が出来上がるわけです。
素直に「働きたくない」と言い、怒られると心が折れて仕事辞めちゃう、みたいな。
イマドキの若いもんに限らず、本来他人と直接コミュニケーションを取ることで得られていた『危険予測』が、出来なくなっている人が増えているんじゃないかと思うのです。


『ボロは着てても心は錦』。
昔は出来ていたことが今の人に出来ないはずはありません。
今一度、「目に届く範囲を幸せにする」ために考えてみませんか?

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