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間島淳司の日常をプロデュース!!

知らない世界が面白い

以前一度ご紹介したっきりまったくノータッチになっていた本のことを思い出しました、私がw

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この本なんですけど。

彼女に振られ傷心の末アフリカから中国を目指した紙一重で天才側の人が書いた、科学の本です。
ご紹介した際には旅行本の方に話がいっててこの本にはあまり触れてませんでしたが、最近ちょこちょこ読み進めてます。

『感じる』科学という通り、この本では本来は難しく感じてしまういろんな科学の話を噛み砕いて、わかりやすく解説しています。
作者本人が『光や宇宙や相対性理論について説明した本としては、過去にこの地球上で発売された中で最もバカバカしい本』と自信を持ってオススメするくらい、バカバカしくて読みやすいですw

まだ途中までしか読んでませんが、現在は光の性質と相対性理論についての解説を読んでいます。
…一見難しいように聞こえますが皆さんが考えているほど難しいことにはなっておらず、むしろ「へぇ〜、そうだったのか」と目の前にボタンがあればガッテンガッテンしたくなる感覚。
それでも間違ったことは書いていないので世界中の参考書がこういうかたちになれば、もっと科学に興味を持つ人が増えるだろうになぁ…と思います。


その中で、我々が如何に『常識』というものに囚われているかがわかった話があったのでご紹介しようかと。


話は物質の速度と光の性質、相対性理論の話。
相対性理論の世界では、世界の中で唯一の基準となるものが『光』ということになっています。
光の早さは秒速30万kmですが、これはいついかなる時も変わらない性質なんだそうです。

例えば僕がすげー頑張って自転車漕いで「今自己最高速!!」と思った速度が仮に時速60kmだったとします。
当たり前ですが、自転車で走っている僕は止まっている僕より早いわけで、そうなると光速…光の早さにわずかながら近づいたと思うかもしれません。
でもそれは相対性理論の上では違います。
光がもし見えるとして、その速度がわかるとした場合。
止まっている僕には光は秒速30万kmで見えていますが、実は走っている僕にも同じく秒速30万kmで見えているのです。

ほら…不思議に思うでしょう?
時速60kmで走っている僕に同じく秒速30万kmで見えるということは、光の早さが時速60km分だけ早くなった
数字でいうならば秒速30万kmは時速でいうと10億8000万kmですから、時速60kmの僕に見える光は『時速10億8000万60km』になっている…そう考えるのが自然だと思うでしょう?
でもそれが違うんです。
光の速度は常に一定。
止まっている僕にも走っている僕にも秒速30万kmで見え、且つどちらの場合も光の速さは秒速30万kmなのです。

どうです?不思議でしょ?
僕は速くなったのに、光の速さに追いつくことが出来ないばかりか差を詰めることも離されることもないなんて…
コレを理解するには、今ある『常識』を少しだけぶっ壊す必要があります。

物質は光の速度に近づけば近づくだけ、時間の流れがゆっくりになります。
コレがいわゆる『特殊相対性理論』として有名なところですよね。
音速で飛ぶ飛行機に時計を取り付けたら、空を飛んで戻ってきた時には時計が1秒遅れていた…なんて話、聞いたことありませんか?
コレが特殊相対性理論。
速度が上がることで時計が壊れた…のではなく、時間の流れがゆっくりになったということなのです。

この性質に実は、先ほどの『光の速度は変わらない』ことを理解するヒントが隠されているのです。


上の二つの話を総合すると、『速くなっても光には追いつけないけど、速くなると時間がゆっくりになる』ということがわかったと思います。
ここだけでもなんだか不思議な話で、赤魔法とか精霊魔法とかなんかそういうファンタジックなものが絡んでそうですが、そんなことはなくw

光の速さは絶対。ということは、光以外のものが絶対ではない…ということに着目しなければなりません。
逆転の発想ですね。
通常では変わらないはずのものが、光の前ではなぜか変わってしまう、なんてことがまかり通るのがこの世界の不思議な話。
王様ゲームで王様がどんな理不尽な要求をしても、王様の命令は絶対。
普段はおとなしい清楚系のお姉さんが、王様ゲームの中だけは淫靡な獣に変身…でもそれは王様の命令だから従わなければならない。
同じように、光様の速度は絶対。
この法則のことを『光速度不変の原理』といいます。
この原理に基づいて、光速に近づくと普段我々が変わらないと思っているものが変化してしまうのです…例えば時間。
先述の通り光速に近づくと『光様は絶対!!』と時間が勝手にゆっくりになっていきます。
物体が光速を超えられないのも、速くなるほど物質の質量が増す性質が働いてしまうため、速度に使うエネルギーが勝手に『光様は絶対!!』と重さに変わってしまうためです。


このように、身近にある『光』というものを少し紐解くだけでも、世界が如何に不思議で、自分が如何に常識に縛られていたのかがわかります。
科学者や何かを発見する人というのはきっと、世間の常識を疑うところから新しい何かをつかむのでしょう…すげぇ…カッコイイw

まだまだ本のページは残っているので、楽しみにしつつ世界の不思議に触れていきたいと思っています。

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