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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

モノヅクリのムコウガワ

アニメ、ドラマ、舞台、小説、漫画、ブログにツイッター…細かいものまで含めると現代は実に様々な『表現』する媒体があります。

ブログやツイッターなんかはピンと来ない方も多いでしょうが、「おなかすいたなう」だって、考え用によっては『自分がお腹が空いたことを訴えることで、誰かに別の何かを伝えようとしている』と取ることも出来るわけです。
「今おなか空いた」から、誰かご飯食べに行こうよ!なのか、
「今おなか空いた」から、帰る頃に美味しいごはん期待してるよ、奥さん☆なのか。
もう一歩先まで読もうとすると面白く感じます。
140文字という制限のある中、言葉の裏にどれだけの意味を込められるか…とか書くと、とたんに趣深いものに感じたりしません?w
ブログにしたって文字数制限無い中で『何を取り上げるか』『何を伝えたいか』という目的があってこそ書くんだと思います。
僕の場合は…『毎日書く』という目的も入ってますけどねw
そのためにも、一つのことだけではなくいろいろな話題を取り入れるように、日々アンテナを張ってます。


漫画やアニメ、舞台なんかだと、昔の作品は社会批判や風刺なんかが入ったものが多くあったと聞きます。
『表現』を使って、時代時代に起きている問題の深刻さを描き、読む人見る人にその『普段は忘れがちな問題』を再認識してもらおうと…そんな『裏の意図』があったのかな、と。
そんなことを『マツコ有吉の怒り新党』内の1コーナー『新三大◯◯調査会』を見ていて感じました。

今回のテーマは『新三大・藤子・F・不二雄らしからぬ異色な物語』と題して、ドラえもんでお馴染み藤子・F・不二雄先生の、イメージとは違った作品3つを紹介するというもの。
そのどれもに深い意味や問題提起、考えさせられる内容があって驚きました…

「コロリころげた木の根っ子」「自分会議」「間引き 」という三本の作品。

どれにもF先生らしいちょっと不思議な世界観が入ってはいるんですが、最後には必ず誰かが死んでしまうとか、F先生のイメージとは違う意外な結末が待っていて。
それでいて考えさせられる内容がなんとも言えませんでした。
中でも「間引き」。
タイトルからもすでに不穏な気配を感じますがw
近未来、人口が爆発的に増加し食料が不足、食料は配給になり食券が配られるようになった時代のお話。
主人公はコインロッカーの管理人。
作中ではコインロッカーに子どもを捨てる親が増え、その問題を取り上げるべく捨てる瞬間を撮影しようと、主人公のもとに新聞記者がやってくるところから始まります。

実は、漫画が描かれた当時も高度経済成長期で人口は増加、さらには『コインロッカーベイビー』と呼ばれる子どもをコインロッカーに捨てていく事件が実際に起きていた時代。
まさに当時、今まさに起こっている問題を取り上げた作品だったのです。

物語の結末は、取材に来た記者が主人公に、このコインロッカーに子どもを捨てていくこと、頻繁に起こる殺人事件に対して『最近急速に愛が薄れた結果が殺人である』『適度な人口に戻った時、人は愛情を取り戻す』『増えすぎた人口調節するために、自然の摂理が働いて間引きしているのではないか』との仮説を説きます。
それを聞き自身も家族への愛が薄れていたことに気付きハッとする主人公。
…が気づいた時には時既に遅し、主人公の妻は、配給の食券欲しさに主人公を保険に入れ、毒殺してしまうという衝撃のラストを迎えます。


望むべきラストでもなければ読んでて楽しい気持ちになる内容ではありませんが…どうです、考えさせられるすごい話だと思いませんか?
昨今ではこうした考えさせられるような社会風刺や批判めいた内容は、視聴者、読者からのクレームに怯えるあまり、描けなくなってきているという現状があると思います。
受け手側はクレームをつけることで汚いものを見ない・見せないようにして、本来向き合うことでしか出来ない『本当の解決』はしない。
作り手側もクレームを回避することばかり考えて問題提起をしない・することが出来ないという、ある種の悪循環みたいなものがモノヅクリの現場でも起きているのかな、なんて思いました。

ニュースで取り上げられる現代社会の問題って沢山あるわけで、それは政治の話だったり財政の話だったり国交の問題だったり。
そういったものをより理解するためにも、様々な影響力のある媒体が取り上げること。
それが一人一人の意識改革に繋がってひいては国が良くなっていくことにつながっていくのかな…と、ぼんやり思いました。



とまぁ若干デカい話になりましたがw
ぶつかることで深く結びつく友情、ではありませんが、日常の中でも表面的な面倒を避けたせいで本質にたどり着かないまますれ違うことってあると思うんですよね。
嫌な内容でも相手の話を聞き、それを受け止めることで前に進める…そんな行為を、昔の作品を通して思い出させてもらったような気がしました。

嗚呼、温故知新w

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