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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

毎度お騒がせしております

時代とともに言い方の変わる言葉ってありますよね。
大概の場合それを言うと『古臭い』だの『オッサンwww』だの言われるわけですがw

外来語の到来とともに元来呼ばれていた言い方が捨て去られ忘れ去られ、いつしかその表現は使われなくなり…きっとすっごいぶっとい辞書の中で埃を被るかのごとく人の目につかないところに追いやられ。
気がつけばその古臭い表現たちが人々の記憶から消え『死語』のように扱われるのは…時代の流れなんでしょうけどなんかMOTTAINAI気もしたりして。


代表的な例で言えばマフラーのことを『襟巻き』と言ったり、ハンガーのことを『衣紋掛け』と呼んだりするのって、なんか風情を感じません?


そんな言葉たちの中…すさまじい勢いを持った言葉を見つけてしまいました。

今風に言えばティッシュのことなんですけど…ちり紙ってすげー名前だと思いません?w

ちり紙…漢字で書けばもちろん塵芥の塵。
『ご町内の皆様方、毎度お騒がせしております』
でお馴染みちり紙交換なんかで単語自体は聞いたことあるかと思いますが、そもそもちり紙ってなによ?って方も多いかと思います。
もともとの用途でいえば、和紙を包む際に和紙自体を保護するため、上下を挟むかたちで一枚挟まれていた紙のことだそうで。
そのちり紙が数十年前までの日本では鼻をかむ紙やトイレの後おしりを拭く紙としても使われていたそうですが、現在日本ではそもそも生産さえほぼほぼされていないような状態。
見かけるとしたら…書道の半紙買うと10枚か20枚に一枚、仕切りとして入ってる書道半紙じゃない紙があると思うんですが、アレがちり紙だそうです。


とまぁ現在ではすっかり廃れてしまった感のあるちり紙ですが…そもそもなんでちり紙なんて名前になったのか。

だって塵ですよ塵?
ホコリとか目に見えないゴミのイメージが強いこの単語をどうして使える紙に着けようと思うのか。
極論ですが人の名前だったら着けないと思うしすげーショックだと思うんですよねー。

「はじめまして、間島塵です」

…チリと読まずにジンと読んだら、字面的にはカッコイイですけどw
小学校通い出したらアダ名は確実にゴミクズ野郎になりそうで怖いですw

そんな一般的な感覚でいけば使われなさそうな塵という言葉を持つちり紙…かわいそうと思う前に一応調べてみたんですが、元々ちり紙はコウゾという植物の外皮の屑やなんかで作られていたんだそうで。
当時は今みたいな紙を作る技術はなく、手漉きで作る時代。
繊維の太いものやコウゾの黒皮なんかを「ちり」と呼び、それらが入り込んだ和紙のことを「ちり入り紙」と呼んで使っていたそうです。
味が出るのでわざとちりを入れて作る技法もあるみたいですが…ともかくそういったものがちり紙のルーツ。

そう考えると…とたんに『ちり紙』という言葉にも趣というか風情があるように感じられますねw


今ではティッシュだったりトイレットペーパーだったり、外来語に取って代わられてしまったちり紙。
でもそもそもその『ちり紙』という言い方にもさらにルーツがあったわけで…世の中調べてみないとわかんないことがいっぱいあるもんですね。
皆さんも『チリとかマジ悲しいwwwww』とか思う前に、なんでも一度調べて見ることをオススメします。
そこに新たな驚きと新鮮な発見が潜んでいるかもしれませんよ…?

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