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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

声優、その在り方

収録終わり。

知り合いの声優さんと一緒にごはんに行きました。
もちろんただメシをかっ込むだけなわけはなく、いろんな話をしました…昼だったのでお酒も入ってないのになぜか延々マジメな話をw

個人的にはフザケてて数時間後には笑った記憶しか残らないような話も大好きだし下ネタ満載なトークも大好きなんですが、だからといってマジメな話がキライなわけではありません。
むしろ好きな方。
他者とマジメな話をすることによって現在の自分の置かれてる状況や自身の考え方を確認出来るし、場合によっては自分でも気付いていなかったようなことを発見できたりすることも。
話す相手がいると『相手の評価』という自分だけでは手に入れられない情報も入ってきますからね…そういうのを取り入れるのは自分を伸ばすために必要な行為だと思っています。

故に、マジメな話も好きなのです。

その日は仕事終わりだったこともあり、現場での仕事に対する取り組み方、現在の声優業界を取り巻く仕事とかかなりガッツリとマジメな内容でした…このブログで語るような内容ではないくらいw
がそれをあえて語ってみようと思います。
我々がどういう思いで仕事をしているか、ということを知っていただくのもまた一興かな、と思ったので。


我々は声優。
では”声優の仕事”ってなんでしょう???
広義に考えれば『声を使った表現』全般ということになります、声に優れた者、って意味ですから。
そこには様々な仕事が含まれていると思います。
アニメや洋画の吹き替え、アテレコ、CMなんかのナレーション。
歌、ラジオやイベントでのトークetc…最近ではこれに加えてネット動画やテレビ、雑誌の取材なんかのいわゆる”映りの仕事”も業務内容に含まれて来ているのではないでしょうか。
そのどれ一つとして手を抜くことはないし、常に全力で取り組んではいますが…時々ちょっと不思議な気持ちになる時があります。
先ほど挙げた仕事内容でいえば後半のものになるんですが…映りの仕事って声を使った表現じゃなくね?とw
関わっている作品の宣伝活動の一環、という意味では業務範囲だなーとは思うんですけど、メイクされて写真撮ったりしてると『あれ、コレ声優?』と思ったりするのです。

僕が声優を目指した頃…何をやりたかったかと言われればとにかくアニメのアフレコでした。
なにぶんオタクだったもんでね…洋画ではなくアニメ限定でしたねーw
アニメに声を、お芝居をつけて命を吹き込みたい…元来『アニメーション』とはラテン語のアニマ…霊魂を意味する単語から来ていて、アニメーションという言葉そのものに「命を吹き込む」という意味があります。
まだプロになる前、ただのファンだった頃にその意味を知って「深ぇ…なんて重くて素晴らしい言葉だ」と思ったのを今でも覚えています。
命を吹き込む…創り出すということを考えれば並大抵のことではないのはなんとなくお分かりいただけるかと思います。
台本を読み、解釈をし、どんな声を、芝居を、人間を創り出そうとするかは付け焼き刃で出来るような簡単な作業ではありません。
それを比較的短時間でやれたり、他者よりも造詣が深かったりするのがプロの声優なのかな、と個人的には考えてます。
つまり、声優という仕事のベースには芝居があるだけで、そこに『声が良い』などという意味は含まれていません。
『声優』という言葉の響きからどうしても誤解を受けがちですが、別に僕らはいい声が出せるから声優をやっているわけではなく、声のみでキャラクターを表現できるお芝居があるからこそ声優なのだということ。
そこを大事にしていきたいのです。

昨今は声優というよりもタレントとしてというか…キャラクターではなく声優さん個人でお仕事をすることも増えてきています。
それも立派なお仕事ですしちゃんとやりますけど、どうしても活動のベースには”芝居ありき”でいたいと思うのです。
よくラジオやブログで『仕事は週3くらいでいい』と半ばニート的な「拙者、働きたくないでござる」的発言を面白がってしていますが、コレも実はここに関わることがありまして…
先述の通り並大抵のことではない命を吹き込む作業をするために、一つ一つの役に、命に向き合うために、週3くらいの分量でないと一つ一つがおろそかになりそうで怖いのです。
まぁ週3が正解なわけでもなくそこは個人差で、週4がいいという人もいれば週6でも平気、って人もいるでしょうがw
ただ自分のペースを越えて仕事が来てしまうと向き合う時間が減り、結果的に掘り下げの甘い中途半端な人間像が出来上がってしまいます。
忙しすぎる、ということはそれだけで役を、命を殺しかねない危険なことだと思うのです。

それぞれの仕事内容や人気、置かれている状況なんかによっていろいろ変わることもあるとは思いますが、あくまで声優を名乗るならば『命を吹き込む』こと、役を生かすことを念頭に置きたい。
『人気』や『忙しさ』といったものはそのへんの理念や感覚を鈍らせる悪しきものだよね、と、知り合いと再確認しあったのでした。


僕は声優。
別にイケメンでもなければカリスマ性があるすごい人物でもなく、ただ単に『声のお芝居が上手な人』。
僕の前にはかならずキャラクターがいないとおかしいし、声優はやっぱり陰のお仕事だと思うし、そう在るべきだと思っています。
そしてそうなるためにもっともっと、声のお芝居が上手な人になりたいと思うのです。




なんだか若干説教臭くもありますが、マジで昼日中から酒も飲まずにこんなマジメな話してました。
…やりゃ出来るんじゃん、僕w

もしも皆さんが応援してる声優さんが違う道を歩きそうになっていたら、そっと手を差し伸べてあげてくださいね?
『お前声優だろ!!』ってw

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