お作法でっせ!!2015-05-22 Fri 00:14
楽しかった聖地巡礼旅。
アニメや特撮、好きな作品のモデルやゆかりとなった土地を回ることを指しますが、本来の意味である宗教的な聖地巡礼には”作法”があるそうです。 我々が行うアニメや特撮の聖地巡礼にも作法はあります。 作法というかやり方?といった方がいいですかね? 「やってみたいけどやり方がわからない!」という方もいるでしょうから、今日は僕なりの聖地巡礼の作法をご紹介しましょう。 まず準備編。 とりあえず当たり前ですが…行きたいほどに愛した作品をまず作りますw この辺は準備とは言わないかもしれませんがw 行ってみたいと思える作品に出会えたら、その作品を見直して「ここに行きたい!」という場所を絞り込みます。 特撮の場合OPを見ていると『撮影協力』という項目がテロップで流れてきます。 東映内とか許可の要らない場所などは載りませんが、どこかの施設なんかを使わせて貰ってる場合はココに施設名が載っていることが多いので探す際に非常に便利です。 撮影場所がわかったら、どのシーンのどの瞬間が撮りたいか、その様子をテレビに映し一時停止、画面を撮影します。 コレが現地に行った時に見ながら画角を決める重要なデータになりますので一番好きな瞬間を選びましょう。 そして細かい撮影ポイント探し。 パソコンやスマホで地図アプリを使ってその場所を調査、航空写真や周囲の風景から施設内のどの場所で撮影されたかを先ほどの写真や実際の映像から割り出します。 どこに人が立ってて、どこからカメラが狙っていて…といった情報を映像や写真から読み取る作業。 特撮の場合『学校の裏で戦ってたらいつの間にか廃工場だった』みたいなことが多々起こり、同じシーンでも別の場所にワープしてることがけっこう多いです。 今回撮りには行けなかった栃木にある別の公園がトッキュウジャーの聖地でして、本編の映像を見ている同じような公園に見えるんですが、調べてみたら別の場所、ということもありました。 端的にいうと『栃木の公園の丘上がったら多摩だった』みたいなことが起きてましたw そういうトラップもあるので調査は慎重に行って下さい。 現地に行ってから「そんな場所ないやんけ!!」ってのが一番悲しくて大変なのでw 映像の調査・準備が整ったら今度は交通手段の調査。 目的地までの交通手段、所要時間、駅から離れるならバスはあるか、徒歩でも行けるのかなどなど。 何ヶ所か回る場合は次の目的地までの手段やどの手順で回ると効率がいいか、明るいうちに行きたい場所があるなら優先的にそこを回れるルートを考えておきましょう。 この作業と同時に『何時に家を出ることになるのか』がわかると思います。 聖地巡礼は郊外が多く、一日動き回ることになるので体調も考慮に入れて出発時間や移動手段を決めましょう。 ここまでが自宅でする準備作業。 すでに『そんな大変なのかよ…』と思われた方もいるでしょうが、好きな場所に行くんだからあんまり苦は感じません。僕はw そして現地に行った時の撮影ポイント探しのやり方。 自宅で撮影した『撮りたいカット』をその場で見つつ、改めてどの角度からどっちを狙ってるのか調査。 写真を見ながら視界に入る景色と重なる場所を、歩きながら探します。 建物や街灯みたいな「時間が経っても変わらないもの」を目印にすると探しやすいです。 木とか自動販売機みたいなものは移動や伐採される可能性があるので目印にするのは危険です。 おおよそのカメラ位置がわかったら今度はアングル調査。 立った状態で真正面から撮ってるのか、下からアオリなのか、それとも上からフカンなのか…写り込んでいるモノがどういう角度になっているかをよく見ましょう。 わかりにくい場合は角度を変えて何枚か撮影してみて、資料画像と見比べるとわかりやすいかもしれません。 時折カメラをクレーンか何かで吊って撮影してて、人の手では届かない高さから撮られてる場合もあるので、このへんは家で調べてる時に気にすると良いです。 画像と景色、撮影した写真を見比べ続け『ここだ!』という場所が見つかったらようやく撮影。 この作業を用意してきた全ての写真に対して行っていきます。 意外とアングルや立ち位置探すのが大変でしてですね…何度も撮影しては首をひねる、なんてことを延々繰り返すことになるかと思います。 でも…それが楽しいんですよねw いつもは一人なので説明しづらいこの状況ですが、今回は知らない間に同行者に巡礼中の様子を写真に撮られていたのでご覧頂きましょう。 ![]() 画角調査中 コレはウィザードの写真を撮ろうとしてるとこですね。 ![]() このシーン。 日野ちゃんが撮りたがってた写真なんですけどどうしても画角がわからないと…それをしおりを見ながら探してるとこ。 コレよくよく調べてみるとちょっと上からフカンで撮ってるんですよね…晴人くんだけ見てると正面から普通に撮ってるように見えるけど、左後ろにある木の角度がどうも上から撮ってるっぽいぞ、と気づきまして…カメラを上に持ってってるわけです。 ちなみに天気が良すぎてデジカメのモニタが見づらいので、しおりを傘にして画面を見ながら撮影してますw コレはフカンの時の探し方ですが、アオリの時も大変なことになります。 たとえばこのシーン。 ![]() ディエンド。 コレ見るだけでもアオリだとわかりますが、コレ階段から撮ってるんですよねー。 何段目から撮るとこうなるのかを、画面端に写る手すりの感じから必死に探します。 これが見つからなくてですね…すげー大変だったんですよ。 ![]() 必死な間島さんw 二段上に置いてあるのが資料画像が入ってるiPad。 前はスマホに入れてたんですがスマホは電車だったり駅からの行き方を調べるため地図アプリを使う事が多く、バッテリー切れたらヤなんで最近はiPadにしてます。 アオリの構図を必死に探すと…このように地べたに這いつくばって画面確認するという無様な姿になるわけですw とこのような感じで聖地巡礼は行われています。 苦労も多いですが好きな作品が創られた場所に行けるというのは実に嬉しく、何が起きてもだいたい楽しいものです。 が最後に一つ。 聖地巡礼で一番大事なのは地元の方に迷惑をかけないということだと思っています。 撮影の際に周りに人がいる場合はお気を使わせないようにカメラを構えるのをやめたり、ファンとして、社会人としてマナーを守りましょう。 今回このように地べたに這いつくばったり出来てるのはド平日の真昼間ということもあり、極端に人がいなかったからであっていつでもどこでもこんなことしてるわけではないよ、ということだけw マナーを守って楽しい聖地巡礼ライフを送りましょう☆ スポンサーサイト
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