怯え泣くは我ら民2015-05-30 Sat 00:21
遅ればせながら劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』を観て参りました。
やはり初年時代をジャンプを読み過ごし、水曜19時は毎週ドラゴンボールを見て育った僕ら世代としては見に行かないわけには行きませんからね…!! なかなか予定が合わず(主に飲み会のせいw)だいぶ空いてしまいましたがなんとか見に行くことが出来ました。 今回は鳥山明先生が原作だけでなく脚本・キャラクターデザインも担当されたとのことで期待も高まる!みたいな感じだったんですが、先んじて見に行った周りの人の評価が軒並み低いという異例の事態。 「間島くん、ドラゴンボール見た?」 「や、まだですけど絶対見ようとは思ってますよ。どうでした?」 「うーん…クソだったね」 みたいなw なかなか映画の評価でクソって聞かないと思うんですけど……だいたい同世代くらいの人ってドラゴンボール大好きじゃないですか? 見て何が言いたかったのかなんとなくわかったんですが、たぶんですけど…『ドラゴンボールっぽさ』の見識の違いだと思うんですよね。 ジャンプでどんどん人気が上がっていって伝説を築いた時代にやってたのは、ドラゴンボールの長い歴史の中でもフリーザ編以降。 ギャグは減りバトルが増え、ジャンプの王道『努力・友情・勝利』が強く打ち出されていた時代だと思います。 その頃のドラゴンボールが至高だと思ってる人からすると、今回の『復活の「F」』は思ってたのと違う!となったのかな、と。 ちなみに見てみて……僕はすっげー面白かったです。 何が良いってなによりドラゴンボールを使ったことから物語が始まってるのが良い! 話がバトルに移行してからはドラゴンボールの使い道っつったら死者を生き返らせる一択だったじゃないですか? 僕的には「それってなんかなー」と思ってたんですよね。 神龍って喚び出されると必ず「さあ、願いを言え…どんな願いでもひとつだけ叶えてやろう」って言うでしょ? 作中では『創造主である神様の力を超える願いは不可能』となってましたが、その結果がぜーんぶ『◯◯を生き返らせてくれ!』ってのは神龍としてもやりがいなさそうだなー、とw そういう意味では今回、パワーアップして2つ叶えられるようになったうちの一つが『生き返らせてくれ』ではない願いだったのがとってもよかったと思いまして。 しかもその願いがくっだらない小さい願いだったのがまた良いw そこも含めてなんですが、今作はギャグが多かったってのも個人的に好きだったポイントのひとつかもしれません。 御存知の通り、原作者の鳥山明先生といえば『Dr.スランプ』というギャグマンガを描いておられました。 ドラゴンボールが始まってからもギャグの要素が強い…というかギャグマンガだったわけで。 それがいつの頃からか地球を救うヒーローのお話みたいになって行ったけど、きっと先生はギャグがやりたいんだと思うんですよねー、その後のジャンプでやってた『ジャコ』とか見てもそうですけど。 脚本自体鳥山先生が書かれてて、ギャグが多く入ってるってのはそういうことだろうと思うと同時に「そうそう、やっぱコレだよね、ドラゴンボールって」って感じがして面白かったですね〜。 そういう意味では今回の目玉・超サイヤ人ゴッド超サイヤ人とかある意味ギャグですよねw そんな長い名前にする必要ないし、作中で「説明がややこしいんだけど…」とか言う必要ないですしw 逆にここがもったいなかったなーと思ったのは、悟空たちが強くなりすぎたこと。 もちろん悟空が勝たないと地球は終わりなわけで弱かったら困るんですけど、強くしすぎたせいでせっかく復活したフリーザ様の強さが目立たない感じになってた感がね… 長い期間修行を重ねた結果手に入れた強さに、蘇ってたった4ヶ月だけ修行をしたフリーザが追いついて且つ追い越す、というところまではすっごく良かったんですが……なんだかんだ押されながらも悟空が「あ、こいつには負けねぇな」となってしまってた感が惜しい。 なんでしょ、「地球絶体絶命!」とか「頑張れ悟空!!」とか、そういう絶望と期待で手に汗握る感じがもっと欲しかったなーと思いました。 とはいえ前作『神と神』で出てきたビルス様とウィスの使いどころも良かったし、それにより生まれる人間(?)関係の面白さみたいなのも楽しかったし、お話も綺麗にまとまってて個人的には大満足な内容でした。 新作見たのに「あー懐かしかった♪」と言いたくなるような感じ? やっぱ子供の頃から触れてたものはそういう感じになるんですかね?w 余談ですがこの時期になってもまだ映画館は結構混んでまして、本来なら見やすい良い位置で見ようと思ってたんですけど、少し前目のD列の席で見ることになってしまいました。 D列でも全然見やすいんですけどね……この映画は…この映画だけはあっちがよかった…… 『F』列がw スポンサーサイト
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