変わる言葉

方言っておもしろいですねー。


いや、『月曜から夜ふかし』って番組あるでしょ？
その番組中でどこの方言が一番かわいいかを決める「全国可愛い方言選手権」ってのをやってまして。
番組のPR文を様々な地域にお住まいの、違う方言をしゃべる人たちに読んでもらう、という企画。
ちなみに読んでもらうPR文はこちら。

「いつも『月曜から夜ふかし』を見てくれているあなた、本当にありがとうございます。
次の日仕事や学校でとても大変なのにチャンネルを合わせてくれる、そんなあなたが大好きです」

短い中にも『とても』や『大好き』など、方言の特色が出やすい言葉が入ってる良いPR文ですよね。
文字面でどこまで伝わるかは難があるかもしれませんが、まずは各地方の方言をお読み下さい。


・京都弁
「いつも『月曜から夜ふかし』を見てくれはるあんた、ほんまおおきに。
次の日学校や仕事で忙しいのにチャンネル合わせてくれはって、そんなあんたがめっちゃ好きやで」

・大阪弁
「いつも『月曜から夜ふかし』を見てくれているあんた、ほんまにありがとう。
次の日仕事や学校でめっちゃしんどいのにチャンネルを合わせてくれて、そんなあんたがめっちゃ好きやで」

・博多弁
「いつも『月曜から夜ふかし』を見てくれとぉあなた、ほんなこつありがと。
次の日仕事や学校でバリ大変と思うっちゃけど、チャンネルを合わせてくれとぉそげなあなたがバリ好きっちゃん」

・広島弁
「いっつも『月曜から夜ふかし』を見てくれとるあんた、ぶちありがたいと思っとるよ。
次の日仕事や学校でぶちしんどいのに、チャンネルを合わせてくれとるあんたが、ぶち好きじゃけーね」

・土佐弁
「ぎっちり『月曜から夜ふかし』を見てくれちゅうおまさん、げにまっことありがとうございます。
次の日に仕事や学校でこじゃんち大変やのに、チャンネルを合わせてくれちゅう、そんなおまさんがまっこと好きやきにー」

・津軽弁
「いづも『月曜から夜ふかし』ば見でけでる、なぁ、本当にありがどうございます。
次の日仕事や学校でわや大変だのに、チャンネルば合わへでける、そんななぁが大好ぎだはんで」

・北海道弁
「いつも『月曜から夜ふかし』を見てくれるあなた、ホントありがとうございます。
次の日仕事や学校でなんまめんどいのに、チャンネルを合わせてくれる、そんなアナタがなんま大好きださぁ」

・琉球ことば
「ちゃー『月曜から夜ふかし』を見ているやったー、でーしにふぇでーびる。
次のへしぐとぅや学校でいっぺーでぃーじなのに、チャンネル合わせてくれる、そんなやったーが大好きさー」

・甲州弁
「いつんだら『月曜から夜ふかし』を見てくりょうおまん、ほんこありがとごいす。
次の日仕事や学校ではんでめためたごっちょでごいすが、チャンネルを合わせっかする、そんなおまんがだたら好きつーこん」


可愛い方言を決める、ということで、どの地域も若くて可愛らしいお嬢さんが読んでたんですが…いやー方言ってイイネ！ｗ
広島なんかは『極妻』みたいな任侠もので聞く影響からか、どこか怖い雰囲気になるかと思ってましたけど、女の子が言うとそれが逆に可愛く感じるし、土佐弁は坂本龍馬のイメージですけど女の子もけっこうそのまんまな感じでしゃべるけどそれもまた可愛かったりして。
どの地方にもいえることですがやはり「とても」とか「本当に」って言い方には地方色が出ますねー。んでそこがいい。
「めっちゃ」は言うに及ばず、「ぶち」も「バリ」も「げにまっこと」も「なんま」も「でーし」も「だたら」も良い。

てか意外だったのは北海道弁がそんな訛ってないこと。
方言のイメージって東京を中心にどんどんキツくなっていくというか、離れれば離れるほど言葉の変化が強くなって知らない人には理解できなくなってく印象ありません？
上のでいえば「あなた」って言葉にそれが出てると思うんですが、大阪あたりは「あんた」くらいの変化なのに、津軽弁では「なぁ」琉球ことばでは「やったー」とかになってくるわけで、知らずに聞いてたら「あなた」なんだとはわかりませんよね。
でも北海道弁だとあなたはあなたのまま。
アイヌ語であるとか北海道の地名なんかも読みにくいものが多いからてっきりもっと訛ってると思ってたんですけどね…なんでしょう、方言を求めて聞いてたんでちょっとがっかりｗ


ちなみに。
僕の出身地・名古屋弁でこれを読んでみるとこんな感じになります。

「いつも『月曜から夜ふかし』を見てくれとるあんた、ありがとねー
次の日仕事や学校ででら大変なのにチャンネルを合わせてくれる、そんなあんたがでら好きだでかんわー」

……んーなんでしょ、自分の地方の言葉って落ち着くけど萌えないねｗ
でもどうなんだろ、自分じゃなく他人に言ってもらったら萌えるのかな…？


ちょっといろんな地方の人に「間島さん大好き☆」って言ってもらって来ます（興奮の予感）