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間島淳司の日常をプロデュース!!

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『仮面ライダーオーズ/OOO』視聴完了!!


数ヶ月前に突如始まった「オーズ見たい欲」。
きっかけはといえば、ファイズを観終わった川原さんが「次が見たい」「じゃあオーズがいいですよ!」「誰か貸して」の流れでオーズを見ることになったこと。
僕はもちろん一度本放送のときに見てるんですがそれも2010年、5年も前のこと。
さすがにだいぶ忘れてる部分も出てきたな…今見直しとけば見たばっかの川原さんの会話に全部乗れるなーと思い見始めたわけですが……ここでひとつ想定外のアクシデントが起きました。



川原さんより先に観終わってしまいましたw



なにやってんの慶久!抜いちゃったじゃない!!w
まぁというのも無理はありませんけどね、何度か言ってた通り僕は毎日お風呂で1話ずつ消化してたわけで。
仮面ライダーオーズ/OOOは全48話の作品。
てことは48日間で観終わってしまうわけで……まとめて一気に見たい派の川原さんはそれこそ10話とかまとめて見るタイプ、一度に用意する時間が取れないと見られないんですよねー。

…川原さんが観終わるまで細かいとこ覚えてられるかなぁw

とはいえ備忘録がてらここに改めて思った感想をしたためておきましょ。
おそらくネタバレも含む(5年前の作品だからいいよね、という判断ですw)のでそういうのやだ!って方と川原さんは今日のブログは見ないことをオススメしますw







改めて見直して、オーズは話がしっかりしてるなー、という印象を受けました。
最初っから最後まで一貫してるというか。
そのキーワードになるのは『欲望』。
敵であるグリードたちはメダルから生まれた怪物たち。
彼らが生み出された時コアとなるメダルは10枚の状態で作られました。
…がその状態では何も起こらず。
そこから1枚抜き取り9枚にした瞬間、メダルたちは動き始めたのです…すべては『完全になる』という欲望のために。
つまり敵の行動原理は「完全になること」。
しかしもともと10枚で完成するメダルを9枚にして生まれた時点で「不完全から生まれた存在」なわけで、たとえ9枚集めても完全になることはなく、彼らの欲望は満たされないのです。
作中終盤でも9枚揃ったグリードは己の欲望を満たすため人間を、世界を襲い続けます。
ただそれでも満たされることはない…人類にとっての危機。
それを止めるのがオーズ、というお話なんですねー。

一方のオーズ、火野映司くんはといえば。
かつてはでっかい欲望(世界を救いたい、変えたい)を持っていたのに、目の前、手の届く範囲の命を救えなかった経験からその欲望が空っぽになってしまった青年。
OPの歌詞でも「いらない持たない夢も見ない Freeな状態、それもいいけど」と彼のことが描かれています。
彼の今思う欲望は「手の届く範囲を守りたい」というもの…ただこれは欲がない状態の彼が思っていること。
終盤欲望を思い出した彼の願いは『世界中のどこにでも届く手、強さが欲しい』というとてつもなく大きなものになります。

ある意味では主人公・火野映司が欲望を取り戻すお話、でもあったということですね。

とこのように全てのキーポイントに「欲望」が絡み、誰の欲望が一番強いのかが焦点になり続けてたんですよ。
この世界では「赤ん坊は生まれた瞬間『欲しい!』と言って泣く!」なんて言葉がある通り、欲望というものがとても重要視される世界。
欲望の大きさもさることながら欲望の『器』が大きかったものこそ真の王・オーズだったというわけです。


そしてそんな中。
グリードの一人であるアンクの存在が話に華を添えます。

彼も敵と同じグリードではあるんですが、他の敵よりも弱い状態…右手のみの姿で復活をしてしまいます。
…この辺の事情は800年前の封印された時に原因があるんですが…とにかくそんな彼は火野映司をオーズにして他の敵に対抗、メダルを集めることを目論み、且つ死にかけていた人間の体を利用することで存在していました。
この『人間の体』を使っていたことが、グリードである彼に変化をもたらすんですよね……
人の姿で映司たちと行動を共にしていた彼は、次第に人間の心を手に入れていきます。
欲望だけではない、人を思いやったり自己犠牲だったりという心…それは”生命”。
他のグリードと同じく完全復活を願う彼でしたが、終盤敵に攻撃を受け自身の生命ともいえるコアメダルにヒビが入ってしまいます。
その時に彼は言うのです…「俺は、満足しちまってた」と。
9枚の不完全な状態で生まれたグリード。
完全復活してもその不完全さはなくならないのに、メダルが揃っていない状態で満足したグリード。
不完全だけど完全な人間に憧れ、妬み、強く惹かれた彼は、心は完全に人間になっていたんですねー、超感動。
そこには映司、アンクといつも行動を共にしていた泉比奈ちゃんの存在も大きく影響しているんですが…オーズの変身に必要なメダルが3枚必要なように、映司、アンク、比奈は三人でコンボを組めるんです。


本放送時、最後の終わり方が少しだけ悲しみを含む終わり方をしたのを見て非常に不満だったんです。
「なんでアンクは!」って。
でも改めて見直して、これはこれで実に美しいお話だなぁ…と。
欲望で成り立ち、欲望を求め続けたアンクは最後満足し、全てをなくし空っぽだった映司くんはアンクの為に欲望を止めなかった…そんな終わり方。
まぁこの続きとも言えるべき40周年の時の映画に、その答えとも言うべきラストが待っているんですが…それがあるからとっても綺麗だな、と思ったのかもしれません。

作品内に強烈なテーマとパワーとドラマと、少しだけの悲しみを含んだ『仮面ライダーオーズ』。
特撮だし怪物も出てくるけど、心の有り様としてはとっても極上のヒューマンドラマだと思いました。


あー見なおしてよかった!!
川原さーん!早く見てー!!w

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