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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

NOU-RYOU-SHOW!

夏直前。
暑い時期に入ってきてそろそろ涼しい物が恋しくなってきた今日この頃。

ちょっと怖い話思いついたんで書いてみますねー。



これは昔、私がタクシードライバーをしていた頃の話です。



金曜夜。
『花金』なんて呼ばれる時代がありましてその時代、本当に忙しくさせてもらってました。
街を流せば手が挙がりお呼びがかかる…そんな景気のいい時代。

その日も順調にお客さんを乗せお運びしまして、気づけば時間はもう深夜を回っておりました。

そろそろ帰ろうか…そう思って車を走らせていると、路肩に一人の女性の姿を見つけました。
「なかなか美人だな…」
遠目に見てもそう思えるほどのスタイルの良さ。
思わず見惚れそうになっていると、その女性の手がスッ…と挙がったんです。
今日の最後のお客はこの人にしよう…そう思いブレーキを踏みました。

「お客様、どちらまで?」

後部座席に乗り込んだ女性をミラーで確認しながら聞きました。
端正な顔立ち、キリリと吊り上がった眉毛。
先ほど見たスタイルといい、可愛いというよりもカッコイイ女性。
背が高いのもまた彼女の凛々しさを引き立てている、そんな”美人”。

行き先の指示を待っていると、女性は何も言わず一枚のメモ用紙を差し出してきました。

不思議に思いつつも受け取ると、そこには行き先の指示が。
なかなかに高級な住宅街が並ぶ土地の住所が書かれていまして、私はすぐに「わかりました」と車を走らせました。

美人を乗せて舞い上がっていたんでしょう、普段はそんなにお客様に話しかける方ではないんですが、いろいろと言葉をかけてみました。

「天気悪いですねー、この雨まだ続くんですかね?」
「今日はお仕事帰りで?残業ですか?」
「飲み会の帰りですか?」

何を話しかけても女性はだんまりを決め込んだまま。
疲れてるのかな?そう判断しまして話しかけるのは止め、車を走らせることに集中しました。

程なくして目的地に着きまして、お支払いを済ませ降り際その直前。
なんとなく名残惜しさを感じつつもドアを開けようとすると突然、彼女は私の耳元に近づいてきてこう、言ってきたんです。


『ありがとう…素敵なお兄さん…』


信じられないくらいの低い声で…そう……その女性はオカマだったのです……




ギャー!意外ィィィィィ!!!!

…って別に怖い話じゃないですねw

なんもない時間ってヒマじゃないですか?
そういう時にとりとめもなくいろんなこと考えるんですけど、今日はたまたま『ダミーヘッドマイクを効果的に使ってなにか出来ないか』ってことを考えてたんですね。
ダミーヘッドマイクってのは人の顔したマイクで、このマイク使って収録したものをヘッドフォン着けて聞くとあら不思議、まるで耳元で喋られているかのような3Dな環境で収録できるのです。
まぁ大体女性向けのシチュエーションCDとかで使われることが多いんですが、それ以外でなんか出来ないかなー、と。
耳元で喋って効果的っつったら愛を囁くか怖いこと言うかじゃないですか。
でも怖い話って僕キライじゃないですかw
だったら怖い話のフリした普通の話で、ダミーヘッドマイクの特性を活かしたお話作ったらおもしろいんじゃないかなー、って思いまして、テキトーに絞り出したのがこの話ですw

通常の語りは稲川淳二さん風に読んで、女性のセリフだけ信じられないくらい低い声で読んでみると面白さが伝わるんじゃないかと…ってコレ、それこそ音声にしてみないと面白さ伝わりにくいやつでしたねw


なんか機会があったら読んでみたいとこですがそれも叶わなさそうですし、是非皆さんで音読してみてください(最後投げっぱなしw)
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