七夕伝説を追え!!2015-07-08 Wed 00:11
今年もやって来ましたね七夕の日が。
愛にかまけて仕事をサボり、天帝の怒りに触れた織姫と彦星が川で阻まれ、一年に一度だけ逢瀬を許される…そんな日が7月7日というお話ですよね、ざっくり言うと。 『年に一度だけカササギの手助けで会うことができる』というととっても素敵なエピソードのように感じますが、そもそも2人がちゃんと仕事をしていれば天帝の怒りにも触れないし川で分かたれることもなかったわけで、普通に仲睦まじく暮らしていた2人になれたんですよねー。 仕事もしなくなるくらい一時も離れたくないなんて、きっとよっぽど相性良かったんでしょうなぁ…… 働けよ、ドスケベどもがw おっと、コレ以上は話が夜の七夕になりそうなんでやめときましょうw 日本では上記のような織姫・彦星伝説があるわけですが世界ではいったいどうなのでしょう? ちょろりと調べてみたらなかなかに面白い感じでした。 まずは星座といえばでお馴染みギリシャ。 ギリシャの七夕の物語はこう。 オルフェウスという名の琴が上手な青年がいて、ある日川の畔で琴を奏でていたら一人の美しい少女(実は妖精)が音色に合わせてダンスを踊ってたそうで。 そんな少女・エウリディケに一目惚れをし二人は結婚。 仲睦まじく暮らしていましたがある日エウリディケは散歩の途中に毒蛇を踏んづけてしまい、噛まれてあえなくご臨終。 エウリディケのことを諦めきれなかったオルフェウスは、冥界の王に直談判しに行きました。 はじめは渋っていた冥界の王も、彼の愛と熱意に負け一度だけチャンスをやろうと言い出します。 ただし「地上に出るまで決して妻の方を振り返ってはならない」という条件付き。 チャンスを貰い連れ帰る途中の道、まもなく出口!というところで嬉しさのあまり振り返ってしまうオルフェウス。 するとエウリディケは元の道に吸い込まれていってしまいました。 この話、なーんか昔どっかで聞いたことあった気がしたんですけどギリシャの七夕のエピソードだったんですねー。 ちなみにこの後オルフェウスは酔った女達に「竪琴を弾け」と言われたのを断ったがために、八つ裂きにして殺されてしまいます…恐ろしい世界w その後彼の琴だけがゼウスによって夜空に上げられ、こと座となったんだとか。 日本の織姫彦星の話もそうですが、どこか哀しい印象のあるお話が多いですよねー、最後八つ裂きにされて星になるとか悲しすぎるでしょ物語… フィンランドの物語はこのへんに比べると些かマイルドです。 あるところにズラミスとサラミという夫婦がいて、2人はとっても仲が良かったのでずっと一緒にいたいと思っていましたが「さすがに死ぬ時まで一緒にはいられないよね」と。 死んだ後別々に星になった2人は『それでも一緒にいたい』といろいろ考えます。 その結果「空にただよう星くずを集めて二人の星の間に光の橋を作って会おう」と決めるのです。 毎日せっせと星くずを集めては橋を作り続けること…なんと千年。 この2人がかけた橋が、天の川。 橋を渡り2人はシリウスの星のところで再会。涙を流しながらハグをしたんだとかなんとか。 ね?こっちの方が幸せそうな話でしょ? 「ん?橋が天の川…???」となる方もいらっしゃるでしょうが、国によって天の川は呼び名が違うのでそうなるのです。 フィンランドでは天の川のことをLinnunrata(鳥の通り道)と呼ぶですって。 川ではなく道だという考え方が、橋にもつながっていくんでしょうな。 日本と世界の違いとか調べてみてもおもしろいですね。 日本では当たり前に織姫、彦星が出てくる七夕みたいな話でも、別の場所にいけば別の物語があったりして。 久々に星のことを調べて書きましたがやっぱり星っていいものですね☆ スポンサーサイト
星宙
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