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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

目的を言え!!

ファンタジーの世界っておもしろいですよね。
ゲームそのものもそうですけど、『ファンタジーだから』と当たり前に受け入れてしまっている様々なことが。


例えば王様の言う「おお◯◯よ、しんでしまうとはなさけない!」。
…3人とか4人とかの少人数で魔物の大群と戦わせといて、死んだら「情けない」ってことはないだろうとw
あと死んだら普通は取り返しがつきませんw
人の生命を「情けない」で済ますとは何事だ!ってね。
まぁあの世界では教会行けば生き返れるので『死ぬ』という事自体がさほど大きな意味を持たない世界なのかもしれませんがw

生命に関していえば、勇者たちパーティは魔物との戦闘で死んでも教会で生き返れますけど、街の人々はどうなんでしょう?
普通に『魔物に両親を殺された子供』とか出て来てた気がしますが……子供でお金持ってないから生き返らせられないのか、勇者たちが特別なのか。
特別なんだとしたらなんで特別なのか…勇者はなんとなく血筋とかで説明できそうなんですけど…酒場に集う普通の冒険者達まで仲間になると生き返れるのはなんでなんだとw

後になって出てきた作品なんかではこういう”矛盾”めいたものは説明が成されてるものも多い(死ではなく気絶とか)ですが、子供の頃からRPGという教育を受けた僕らはその矛盾を「ファンタジーだから」という一言で封じ込める能力を獲得している気がします。
架空の物語の世界って怖いw


さてそんな中、どうしても見逃せないひとつの疑問にぶち当たったのです。

ファンタジーの世界ではだいたいの場合、魔王軍などの敵組織から何の罪もない民たちが襲いかかられています。
「なぜ街にモンスターは入ってこないのか」等に関してはまぁ結界とかなんかがあるんでしょう、魔法もある世界だし。
そんなことよりもですよ。

…魔王って……何が目的なんですかね?w

世界征服?侵略?殲滅?いや全然OKなんですよそのへんは。
かつて地球でも独裁者はいたわけで、思惑は違えど『力の誇示』や『富と名誉』といった欲望を叶えるため、その手に世界を収めんとした人物はいたんですから。
でもそうじゃないんですよ。
一部の上級モンスター的なもの以外はほぼほぼ

「ギャアァァーーーー!!」
「グベベベベ……」


とか言ってる、知能をほぼ持ってなさそうな…動物的な魔物が多いじゃないですか。
対して魔王さまは魔王城を構え、荘厳な椅子、城には金銀財宝の詰まった宝箱。
場合によってはワイン的な謎の赤い飲み物を飲み干していらっしゃったりするわけで、かなり文化的な生活を行っています。
そして魔王軍は容赦なく人類を襲い、生命を奪おうとしてきます。

……どう…したいの?w

高度な知能を持つならば、動物的にアホな配下のモンスターを使って人間に恐怖を与え捕らえ、働き手として確保すべきです。
さもなくば将来的に人類は滅び、魔物だけの世界が出来上がり、働き手は激減。
今までどおりの生活は送れなくなり、今まで甘い汁を貪ってきた側近や王でさえ、畑仕事や狩りに出掛けなければならないようになるでしょう。
さらに、言われたとおりに働くことの出来る魔物は強者…いつ謀反を起こされてもおかしくない状況になり、寝首をかかれないかヒヤヒヤものの毎日を送ることになります。
そしていつか…魔物たちは文化的生活からは程遠い動物のような生活をする一派と、自ら働きつつ文化的生活を維持する一派とに分かれ、また争いが始まるのです……

こんな状況になるのが目に見えているのに、彼らは何を望んで”王”になろうというのでしょうか。
魔王という称号にそこまでの魅力が、価値があるというのでしょうか。
その状況であるのだとしたら、それは『魔王だから』ではなく『強いから』にほかならず、魔王であるという事実はどうでも良い気がしてしまうのは僕だけなのでしょうか。

いつしか魔王軍も、かつてこの地上を席巻した地上の王・恐竜という種のように、歴史の舞台から忽然と姿を消してしまうかもしれません…否、既に消えてしまったのかもしれません、跡形もなく。
やはり長く繁栄し生き残るのは、力などなくとも知力を持ち、臨機応変に立ちまわる人間のような種なのかもしれません。



なんてことを考えましたw
「そういや王様らしく臣下にねぎらいの言葉を掛けたりしてるの見たこと無いなー」と思いましてw
あるとしたら「えぇい!まだ勇者の奴めを葬れんのか!」とか叱責の言葉ばっかだし。
…それじゃ人は着いてこないと思うんだけどな…あ、人じゃなくて魔物かw

モンスターたちの政治事情、非常に気になりますw
魔法の概念とか舞台設定とかもいいけど、こういうところも誰か考察して作り上げてくんないかなー、新しい話一本できそうですけどねw
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