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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

ヨ年にイチ度

突然ですが。

コレに行きましたよ。



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うるう。

ラーメンズの小林賢太郎さんの演劇作品『うるう』。
1年365日、4年に一回やってくるうるう年。
一日は24時間と定義されているものの、実際には現在の正確な”1日”は、約23時間56分4.06秒。
4分弱足りていないのです。
その足りない分を補い、バランスを取るのがうるう年のうるう日、というわけ。
この作品はそんな『うるう』に着目し、時間だけでなく人間にも存在する一人の『うるうびと』の物語となっています。

実はこの作品4年前に初演を行っている作品。
その頃もラーメンズは大好きでしたけどチケット取れなさそうだから諦めてて見られなかったんですよねー。
DVD化もされておらず、見たい見たいと思ってたところに4年ぶりの再演情報を聞きつけ、なんとか観に行くことが出来ました。
…持つべきものはラーメンズ仲間(今回も自分では取ってない)w


てなことで感想を書きたいと思うんですが…まだまだ舞台として上演を続けていく作品で、もし行かれる方がいたら面白さや驚きをとっておきたい!と思うような作品なので、ネタバレはなくざっくりとした感想として書きたいと思います。


まずそもそも、『うるう』というものに着目するところがすごいなーと思いますよねー。
先述の通り、4年に1回やってくる不思議な風習、うるう。
調べてしまえば自転の関係で、とか1日24時間じゃないからとか、あっさりとうるうのヒミツにはたどり着けるわけですが、そうなると逆に『知ってしまった』からこそ納得しちゃうと思うんですよ。
むしろ知らなかった時の方が”うるう”を魅力的に感じているんじゃないかと。
調べて理解した上で、それをつかって『うるうびと』という存在を創り出す発想。
……才能ありすぎてむしろ気持ち悪いレベルですよねw

「ひとつ余る」と「ひとつ足りない」が繰り返し出てくるんですが、そこから生まれるうるうびとにしかわからない孤独や悲しみに、見ていて胸が締め付けられるシーンも多いんですよね。
とはいえもともとコント職人、お笑い畑の人なので随所に散りばめられるネタのような笑いどころの数々に笑ったり、マジックの要素が作中に入り込んでて驚かされたり、物語に仕込まれた伏線に気づいた時のアハ体験のような感覚だったり……全部の感情動かされるエンターテイメント作品ですね。

この作品、登場人物はけっこういるんですが、舞台上にいるのはたったの二人。
小林賢太郎さんとチェロを弾く徳澤青弦さんのみ。
徳澤さんはアクターではなく音楽全般をその場でつけていく役割なので実質ひとりで何人ものキャラクターを演じるわけですが、その作りもすっごいんですよ。
相手になりきって喋ってみたり、誰もいない空間に向かって会話をすることで、あたかもそこに人間が存在しているように見せたり。
舞台装置もシンプル…かとおもいきや映像を使ったプロジェクションマッピングのような手法で空間を作り変えてしまう発想と技術。
独特の世界に圧倒されて魅了されます。


もうなんつーか…すごすぎて見て欲しいんだけどそれを伝えるためにネタバレしてしまうのも勿体無くて説明も出来ず…とにかく『見て!!』としか言えないんですがw
ホント素晴らしいので是非機会があれば見ていただきたいと思います。


ちなみに。
『うるう』を観たせいで小林賢太郎熱が高まりまくりまして、家に帰ってからコントの方の『うるうびと』を見返して演劇の方の『うるう』を思い出してみたり、会場で売っていたDVD『ポツネン氏の奇妙で平凡な日々』を見てみたり、小林賢太郎充しました。
いいわ…やっぱりいいわ…ラーメンズ。小林賢太郎いいわ……あと音楽も好きだわ……もう曲聞いただけで思い出し泣きするわ……

しばらくまたラーメンズ熱が上がりそうですw

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