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間島淳司の日常をプロデュース!!

色づく記憶

見ましたよ!『君の名は。』!!


「は?それ前に聞いた話じゃん?」とお思いですね?さにあらず。
今回は映画版ではなく小説版を読んだのです。
なかなかに新感覚の経験だったのでその感動をここに綴っておこうかと思っております。


昔はよくラノベ、と呼ばれる小説を読み漁ったものですが、最近はとんとご無沙汰でした。
遠ざかるとなかなかに近寄りがたくなるもので、『細かい文字を読む』という行為そのものが億劫になります。
それが年齢によるものなのかそうでないのかはわかりませんが。
さらに時代は進み、今回小説版『君の名は。』を買ったのは書籍ではなく電子書籍でした。
紙ではなく機械の板切れを手に読み進める感覚…今まで味わったことのない感覚。
電子書籍だと目が疲れるとかいろんなデメリットも聞いたりしますが、大きめのiPadでなら文字自体が大きくなるから読みやすいだろう、とこちらを選んだんですが…なにげに正解でした。理由は後述。

そして久しぶりに触れた小説。そして久しぶりに触れた『君の名は。』の世界。


すんげー良かった!!

もともと映画を見て感動もしたし泣きもした大好きな物語だけど、今度はそれを文字として感じる事ができたのは非常にプラスでした。
映画版とは違う小説という形態を取ったことで、映画では見逃していた細かな描写が確認できたこと。
セリフなんかはほとんど同じなんですけど、途中途中で差し込まれる地の文に表れる瀧くんの、三葉の、映画では説明されなかった心理描写。
この時こんなこと思ってたんだ、だったり、こんなクセがあったんだ、だったり、様々な知らない世界がありました。

そして今回面白かったのは、映画を観た後に読んだことで脳裏に映像が蘇るという体験が出来たこと。
いうなれば正解の映像、とでも言うんですかね?
これもセリフがほとんど同じだったことで体験できたんだと思うんですけど、目で文字を追っかけながらも書かれているセリフの、描写の”正解のお芝居”が間違いなく再生できるのです。
たいていの映像作品のノベライズって小説ならではの描写を入れるために忠実に文字化はされない印象が強いし、それがノベライズの面白さでもあると思うんですけど、逆に忠実に描かれてるとこういう追体験が出来るんだなーと新しい体験が出来ました。

さらにもう一つ、紙媒体では体験できないちょっとした試みも試したんですが…これもたまらんかったですね…

映画見終わった後にテンション上がって聖地巡礼行ったりもしたんですが、それ以外にサントラも買ってたんですよ。
曲聞きながら映画を思い出したりして…改めて音楽面も非常に重要な意味合いを持ってる作品だったな〜、なんてことを感じながら聞いてたんですが、それは小説内でもちょいちょい出てくるんです。
「このシーンではこんな曲が〜」みたいなことを、キャラクター達が頭の中で考えたりしてるって形で。
それに合わせて…曲流して読んでみたんです、読んでるのと同じiPadから。
これも不思議な感覚でしたね…今手に持ってる小説から、映画で観た曲が流れてくるんですから。
終盤繰り返し出て来る『もう少しだけでいい』『あと少しだけでいい』って言葉を読んでると流れてくる、RADWIMPSの『なんでもないや』。
映画だけではわからなかった描写が文字から。
文字だけでは伝わらない感覚が音楽から。
音楽だけでは拾いきれない情景が、きっと今観たら映画から伝わってくることでしょう…嗚呼、また映画館に足を運んでしまいそう…。


何より。
作中で繰り返し語られる、覚えていたいのに忘れてしまうジレンマ。
映画を観てしばらく経って記憶が薄れた状態の僕が読むことで、再び記憶に色が付いていく感覚が、”記憶”がテーマに盛り込まれたこの作品に更に色を添えていくような。
そんなステキ不思議体験を味わうことが出来たのが良かったです。


あー、はやくBlu-ray出ないかな…今のこの知識量で気になるとこ細かく止めて観て確認したいー!w

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