生命の神秘2017-11-17 Fri 00:25
なんかテレビ見てたらおもしろいニュースをやってました。
大阪にある動物園で5月に生まれた赤ちゃんヤギがいるらしいんですが、育ってきたら「あれ?なんかこの子毛の感じ違くね?」となったんだそうで。 どう違うかといえば…なーんか毛がクリクリ癖っ毛なんですって。 通常ヤギって子ヤギでもある程度育って毛がちゃんと生えてくればまっすぐな直毛で生えるらしいんですけど、何故かこの子は癖っ毛。 まぁでも人間の考えなら「人間でも癖っ毛の人もいるんだから別にそういうのじゃないの?」ってなりそうなもんじゃないですか? かくいう僕だって癖っ毛なわけで、僕が飼育員だったら「個性個性」つって終わらせてしまいそうなこの案件…おや?と思った飼育員さんがキチンと調べたんですって。遺伝子とか。 そしたらなんとこの子ヤギ…お父さんがヒツジだったことが判明したんですってw とまぁここまでなら多少ビックリではあるものの「ふーん、そんなことあるんだー」って感じでしょ? コレが意外とすごいことだってのをこれから説明しますね? ヤギとヒツジの子…近い種ではあるものの異なる種から生まれたということは交雑種ということになります。 ロバパパとウマママから生まれた『ラバ』とか、ライオンパパとトラママから生まれた『ライガー』とか、まあ見ることは滅多になくても存在は知ってるアレ系なものなわけです。 ちなみにコレのちょっとおもしろいのが、お父さんとお母さんが逆になると名前変わるってこと。 ロバママとウマパパから生まれた子はラバではなく『ケッテイ』といい、ライオンママとトラパパから生まれた子はライガーではなく『タイゴン』って名前になるんですってw 他にもヒョウパパとライオンママから生まれた子は『レオポン』って名前だったり…意外と交雑種の世界も調べてみると奥が深そうですが今回の話題とは違うので話を戻して。 これまで紹介してきたものはいわゆる「属」が同じなんだそうで。 属ってのは動物好きな人ならなんとなく知ってる、動物の系統みたいなやつです。 ウマもロバもどちらも「奇蹄目ウマ科ウマ属」に属する動物。 ライオンもトラもヒョウもすべて「食肉目ネコ科ヒョウ属」に属する動物のグループなのです。 ではヤギとヒツジはどうかというと、ヤギは「鯨偶蹄目ウシ科ヤギ属」に属する動物。 ヒツジは「鯨偶蹄目ウシ科ヤギ亜科ヒツジ属」に属するんですねー、あんま違わないようにも見えますけど要するに「似てるけどグループの違う動物」ってことです。 なんとなーくすごいことだってのがわかってきたんじゃないですか? ではもうひと押し…海外なんかではヤギとヒツジの交雑種の例は確認されているんだそうですが、国内で発見された報告例はなく初めてのこと。 さらにいえば、序盤の話で動物園の飼育員さんが「あれ?」っつって気づいてましたよね?コレどういうことかというとつまり「人工的に交配させたわけではない」ということ。 この動物園ではウシやヒツジ、ヤギなんかを同じ区画で放牧して見られるような形態をとっているんだそうで、飼育員さんも知らん間に勝手に交尾して生まれてきてた…自然交配で生まれた交雑種なのです。 おわかりいただけたでしょうか…「違う属の動物が」「自然交配で」交雑種を産んだということはとってもすごいことなのです…もっと報道されてもいいと思うくらいに。 人間でいうともう滅んじゃってますけどヒトとアウストラロピテクスのハーフみたいなことなわけですよ、日本人とアメリカ人のハーフとかとはレベルが違うのです! …ホントはチンパンジーとかだとわかりやすかったんですけどあのヤロウ属どころか族から違いやがって正確性が欠ける情報になりやがんのw このヤギとヒツジの赤ちゃん(5月生まれなんでだいぶ大きいですが)、大阪府南河内郡にあるワールド牧場というところで見られるそうです。 名前は「ポプリ」っていうらいしいですよ? お近くの方、お近くに行かれる予定のある方は観に行ってみてはいかがでしょうか。 スポンサーサイト
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