19年のありがとう。2018-04-16 Mon 00:06
乱歩の話先に書きたかったんで順番が前後してしまいましたが、昨日(日付的にはもう一昨日ですが)Memories Offのイベントがありました。
タイトルは『第八回 澄空市藤川市合同 卒業証書授与式』。 …何故第八回なのかはよくわかりませんがw なかなかにパンチの効いたイベントですよねw 何故こんなことになったかといえば、先月『Memories Off -Innocent Fille-』が発売になりまして、それのイベントであるのと同時に、19年前から続く同シリーズの最終作を記念したイベントである、ということ。 始まった頃はコレほど長い歴史を持つ恋愛シミュレーションゲームになるとは誰も思っていなかったと思います…すごいことだ19年て。 会場入りしようと建物の前に着くと、そこにはしっかりとした看板(?)が。 ![]() 授与式。 ちゃ…ちゃんとしてるw 思わず写真撮りましたもんねぇ。 イベント会場というよりは区の施設のような文化センターを会場に選んだのもちゃんと「っぽい」ところを選んだってことなんでしょうねー、角度的に思いっきり『品川区』って入っちゃってるのは失敗でしたね、なんで神奈川の湘南あたりがモチーフの作品の卒業証書授与式を東京の品川でやってんだって話ですもんねw イベント内容としては本当の卒業式のような構成で、校長挨拶(プロデューサーです)があり校歌斉唱があり、在校生の言葉、そして卒業証書授与…と、けっこうガチめな内容。 僕らの出番はこの中の『在校生の言葉』ってところ。 キャラクターを演じてきた僕たち役者が”在校生”として、今までの思い出だったり皆様からの質問に答えるという…まぁ平たく言えばトークコーナーですw てっきり僕らが卒業証書渡されるんだと思ってたんですけどね…「いやだ!終わりたくない!わしゃ卒業しとうない!!」ってネタでもやろうかと思ってたのにまさか送る側とは…。 そして卒業証書をもらうのはまさかのお客さんという。 …いいんでしょうか…長らく楽しんできてくれてたお客さんをこっちから卒業させてw まぁイベントだし楽しめればいいんでしょうがw 個人的に同タイトルには19年前の1stから関わっていて、ナンバリングタイトルでいえば8作出た作品ですが、全シリーズ登場するキャラクターは僕の担当した稲穂信のみ。 一部では『澄空が舞台で、信が出てくればそれはもうメモオフ』みたいな言い方されるくらいこのMemories Offという作品にとって重要なキャラクターに成長しました。 ホントに…始まった頃はこんなことになるとは思いませんでしたよね…KIDというゲームメーカーさんが力を入れて発売するタイトル、というのは聞いてましたが、コンセプトのひとつに『若い力で作る』というのもあって。 キャラデザからスタッフ、キャストに至るまですべてが若い人たちで作ろう!という号令のもと、声優になって初めて受けたオーディションがこのゲームでした。 事務所入って1ヶ月経たないうちに受けたオーディションだったのでまさか受かるとも思わず、非常にびっくりしたのを覚えてます。 収録したのは翌月5月でそれもはじめての収録。 二重のガラス戸になってるブースの中に入ってド緊張しながら収録したのを今でも覚えてます…コンセプトにはドンピシャですよね、声優歴1ヶ月とかw Memories Offにはたくさんの経験をさせてもらいました。 イベントでも言いましたが初めて司会の仕事をしたのもMemories Off。 たしかコミケかなんかで2ndの制作発表兼1stのイベント、みたいな感じのステージだったと思います。 それから初めてキャラクターソングを歌ったのもそう、ライブで歌ったのもそう。 今やってることのすべてのはじまりはこのゲームからだったように思います。 初期はイベントやドラマCDの活動も多く、スタッフさんとも年が近いのもありとても仲良くさせてもらいました…シナリオライターの日暮さんが近所に住んでるのがわかってちょくちょく遊んだり、キャラクターデザインの松尾さんに誘われて同人誌に寄稿したり。 グラフィッカーのたけぽんさんに頼まれてコミケで売り子やったこともありましたね…お客さんに「あの…間島さんですよね?」と言われると「そうですよ?あ、2冊買います?」とか言ってたなーw そうやって仲良くさせてもらってたら3作目かなんかで、ゲーム中の信が持ってるガラケー(当時はスマホなんかありませんでしたがw)の機種が僕が持ってるやつの色違いになってたりして。 おいどういうことだ!つったら「本人に近いほうがいいじゃんw」みたいなことを言われ、役が僕に寄ってくる、という不思議な経験をさせてもらいもしましたw デビュー作を芸歴19年になってもまだやってる人ってこの業界合わせてもほとんどいらっしゃらない経験だと思います。 しかもサザエさんとかみたいに同じ年をずーっとやるパターンじゃなく、時が進んでキャラクターが成長する、なんてことはなおさら少ないかと。 1作目17歳だった信も最新作では26歳に。 …デビューで21歳だった僕が今年40になろうとしてるのになにか不公平なものを感じますがまぁそこはよしとしましょうw 『最終作』と銘打たれ、作品が終わってしまうというのは寂しいものですが、それもいわれずひっそりと終わっていく作品も多いことを考えると、それは寂しいことではないのかもしれない、とも思います。 むしろゲームのキャラクターの人生を9年間も紡いでもらえたことが奇跡。 本当に長い間、一緒に歩いてきたキャラクターをいただけて声優としてこんな嬉しいことはありません。 本当にありがとうございました…そしてご来場いただいた皆様にも、ありがとうございました。 まぁつってもイベント内で「ファンディスク出す?」とか「新作やるなら信の子ども出そう」なんて話もあったのでこれで終わりってわけでもなさそうな気もしますけどねw 少しでも長く。彼と歩めますように。 スポンサーサイト
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