機織りと水神様。2018-07-08 Sun 00:07
みなさーん、7月7日ですよ。
今日がなんの日かわかってますよね? じゃあみんなで声を揃えて言うよ? せーの! ポニーテールの日ー!!w … 「なんだそれw」じゃねーよ!ちゃんと去年やっただろ!忘れてんじゃねーよ!!俺は忘れてたよ!w ということで「浴衣に合う」というだけで半強制的に7月7日に制定されたポニーテールの日。 なんでまたこの日なのかといえば浴衣を着る機会があるであろう七夕だからってことですよね。 お空に流れる天の川…分かたれた織姫と彦星…一年に一度の逢瀬…けどそうなったのお前らのせいだからw あまりに有名なストーリーもある七夕ですが、僕今まで気にも留めてなかった疑問に気づいちゃったんですよ。 『七夕』って、読めなくない?w いや、僕が学がなくて読めないとかそういう話ではなく、『七』と『夕』で「たなばた」って読むの、漢字のよみとして特殊すぎない?ってこと。 だってあまりに強引じゃない?7月7日のこと「たながつたなにち」って言わないでしょだって?w 夕立ちって書いて「ばただち」とか読まないでしょ?w なのになんで組み合わさったら「たなばた」だよ! もちろん漢字には単独ではそうは読まないけどこの配列で並ぶと特殊な読み方をする、というものがあるのは知ってますし、これもそのうちのひとつなんでしょう。 にしてもあまりに定着して疑問も感じなかったけどこれはおかしい。なんか由来ありそう。 ということで!気になったら調べる、ソレ、『マジP!』の鉄則!!w 早速調べてみましたよ〜。 七夕の物語や乞巧奠のことだったりは今まで散々毎年調べてるので過去の七夕近辺のブログを見てもらうとして。 まずはこの『七夕』という漢字がどこからやってきたのかを考えることに。 七夕の伝説って、夜空に浮かぶ天の川とデネブ、ベガ、アルタイルの夏の大三角の印象強いし、夜からが本番!みたいなイメージあるのに「夕」ってなんか違和感あるでしょ? だったら『七夜』とかの方がイメージには合うというか。 てことはですよ、そもそもこの『七夕』という漢字は別にあって、後乗せでたなばたって読むようになったんじゃね?ってこと。 調べてみるとこの漢字は、中国から暦が入ってきた際に伝わった『五節句』という考え方が由来のよう。 五節句ってのは、わかりやすくいえば季節の変わり目のこと。 5月に『端午の節句』ってあるでしょ?コレも五節句の一つ。 1月に『人日(じんじつ)』、3月は桃の節句…だけど中国では『上巳(じょうし)』といいます。 そして5月の『端午(たんご)』、7月に『七夕』、9月に『重陽(ちょうよう)』の5つで五節句。 五節句の場合は七夕と書いて「しちせき」と読むのに注意。 でも「しちせき」なら漢字としてムリなく読めますよね。 我々は知らず知らずのうちに端午の節句や桃の節句のように7月にある五節句『七夕』を祝っていたというわけです…全然それとは知らずに。 さあでは何故『七夕』をたなばたと読むようになったのか。 ここで出てくるのがもともと日本にあった七夕の頃の物語『棚機津女(たなばたつめ)』。 物語っつーか伝説というか…というものらしいんですが、昔は旧暦の7月15日になると空から水の神様が降りてくると考えられていたんだそうで。 川や池、要は水辺の近くに棚の構えのある機を用意して、村で一番穢れのない娘が水神様のために機織りをして捧げる、ということをやってたんですって。 そっから棚機津女は、村の災厄を除いてもらうために、棚にこもって天から降りてくる神の一夜妻になり、神の子を身ごもり、彼女自身も神になると言うお話になったんだそう。 …神様になるだけで村一番の穢れのない女を年イチで抱けるのか…なりてぇなぁ…神様にw 話を戻しまして、もともと日本の7月にあった棚機津女の物語と、中国から入ってきた五節句の考え方と乞巧奠の物語なんかがごっちゃになった結果、『七夕(しちせき)』が『七夕(たなばた)』になってった、ということのようです。 やーすっきりw 当たり前に「7月7日は七夕」と言われてきたから疑問にも思いませんでしたが、調べてみるとちゃんと由来があるもんですね… ちなみに棚機津女の『津』ってなんじゃい、ってのは、昔は津を「の」的な意味で使ってたんだそうで。 だから棚機津女は今風にいえば「棚機の女」ってことらしいです。 はーこれもすっきりw きっと棚機津女の穢れのない娘も……機織りの邪魔にならないように髪の毛を頭の高めの位置で結えて作業をしたんだろうなぁ…… だって7月7日だもんね…そう、ポニーテールの日だよ!!w スポンサーサイト
星宙
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