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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

青いレモンの中の物語。

さぁ今度はコレを観に行ってきましたよ!!


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翔べ!スペースノイド

2015年に劇団東京都鈴木区で上演された本作。
先週の『スペーストラベノイド』と同じくシザーブリッツさんの「秋の宇宙まつり」第二弾として上のストアハウスにて絶賛上演中。
昨日…日付的には0時回ったんで一昨日ということになりますが、今週の水曜日に初日を迎え、今週末日曜日まで上演しています。
それの…初日を!キメてきたわけですッ!!
…といいたいところですが僕が見たのは初日は初日でも本公演の前・最終確認でもあるゲネプロと呼ばれるものですw
だって…智晴くんが観に来て良いって言うから…w

ということで以下感想。
ネタバレが嫌な人は見ないで…っていおうと思ったんだけど再演ってことはストーリー知ってる人も多いわけでこの場合どうなんでしょうね?w
一応気にしながら書きまーす。





先述の通り鈴木区での初演が2015年。3年前の作品。
あのときは鈴木区さんがよく使う劇場・遊空間がざびいでの上演で、なんと周りをぐるっと取り囲むように客席を作るトリッキーな舞台の使い方をしていました。
今回はどうなのかなー?と思い、そこも注目だと思ってたんですが、行ってみたら『スペーストラベノイド』とまったく同じセットをそのまま使ってましたw
いや…同じ宇宙の話だからそうかなーとは思ってたけど…バラして建て込みもタイヘンだけど…w
てかそうなると疑問になるのが舞台の見せ方なわけです。
先述の通り前回はぐるっと取り囲むように舞台を作り、狭い宇宙船内、というのを表現してました。
対してスペーストラベノイドで見た舞台は比較的広めで開放感もあるような作り。
再演だからって同じような舞台の使い方をしたらどえらいせせこましい舞台に見えること請け合い。
どうなるか…と見ていると、そんなの関係ねぇ!とばかりに舞台を広く使ってましたw
まぁそうか…台本上に「このタクシーくっそ狭ぇ!」なんてセリフはないし、トイレだったりコールドスリープの機材がある部屋は別にあるにしても基本的には密室空間なわけで、広くても狭くてもそこは関係ないってことなんですね…なるほど納得w

そしてもう一点気になっていたのは出演者の衣装。
上にあるチラシの写真を見てもらえるとわかりますが、今回はオレンジのツナギを着ている人と全身黒でまとめた小洒落たお兄さんが写ってますが、この二人…前回はハデなヅラとハデな衣装の女性と、ハンチングにアゴヒゲ生やした胡散臭い男だったのです…なにが…あったw
かと思えば作中に出てくるバーチャル宇宙アイドル・ヒマリの格好は初演のまんま、明るい赤っぽいひらひらの衣装にピンクのカツラという、他の出演者と比べるとハデハデな衣装。
でもそれが逆にアイドル感をさらに強めててよかったりして。つくづく演出っておもしろいなと感じました…

と上の2点だけでも初演から大きな変更点が。
お話はいったいどうなったのか…と楽しみに見ていると、細かいネタとかに変更点はあるものの基本的には同じストーリーでした。
そらそうだよね再演なんだからw
前回見た時に感じた、ドタバタからくる笑いの連続と最後に待っている感動…物語開始時は出会って数分、くらいの関係性だった登場人物の過去がどんどんつながっていく、ある種謎解きのような爽快感も味わえる、とても鈴木くらしい作品。
ちなみにストーリー的には3つ4つの事件が同時に併発してます…がそれがぜーんぶつながって終わるという。
どんな頭の構造したヤツが書いてんだこの脚本!って思いますよコレw

ストーリーはそんな感じでとっても良いんですが、じゃあ登場人物はどうなのか。
見た目はかなり普通になってはいましたが、前回同様登場人物自体はとてつもなくトリッキーな設定がそのまま生かされてます。
特徴的なのは先述のバーチャル宇宙アイドルもですが、他にも木星の衛星出身の男の子が出てきて、それを普通の成人男性がやってますw
よくあるじゃないですか宇宙モノで…異星人との間に生まれた子は血が混ざりあった結果サイズ感が大きめになる、ゼント◯ーディ的なw
あんな感じの設定の人物がいたり、おじいさんが一人いるんですがそれは女性が顔隠れるくらいのデカい白ひげ着けて演じてたりw
ちなみにこのおじいさん、初演と同じ鈴木区の戸田早奈美ちゃんが演じてるんですが今回の爆発力たるやまーすごいw
喋り方なんかは前回演じたときと同じなんですけど、この役をモノにしてる感ね。前回も見てるから特にそうですが、スキルアップ感がすごいの。
客演なんかで出てた方は他にもいますけど、今回の座組で生粋の鈴木区劇団員は彼女だけなので、他のメンバーに「鈴木区ってこういうところだよ☆」ってのを伝える役割もあったのかもですが、作品の背骨をしっかりと支えているようなそんな印象。
なのにふざけるとこめっちゃふざけるしw
ともすればしっちゃかめっちゃかになりそうなこの『翔べ!スペースノイド』という作品を、きちんと地球というゴールに着地させる役割を彼女が担っていたのかもしれません…この…上手いこと言えた感……w

あとキャラクターでいえば、前回僕が声を担当したマスコットキャラクター・ボロッチ。
今回はなんと…若い女性が演じるということでw
じゃあ逆になんで前回僕だったんだとも思いつつ、どんな感じに仕上がってんのかなー?と、先輩としてちょっとイジワルな見方でもしてやろうかと思いましたがおもしろいもんですねー、ちゃんと合ってるのw
「壊れかけのロボット」というキャラクター性のボロッチをどう料理するのか、という時に、僕は硬い喋りでロボ感出しつつ小さいボディのサイズ感はハイトーンで、壊れかけてるからちょっとザラッとした感じの声にして表現した(つもり)だったんですが、それとはまったく違うアプローチになっていて非常におもしろかったです。
智晴くんも言ってましたが、この「壊れかけのロボット」というイメージが、今の若い人たちと僕ら世代でかなり違うんだなーということがわかる良いアプローチでボロッチを好演してらっしゃいました。
…けど見た目一緒だからなーんか一抹の寂しさは拭えないよね…アギャンw


3年前に一度見た作品で、キャラの関係性やお話の展開はわかっていてもおもしろく見られる作品でした!
てか3年前に見た方はビジュアル含めいろんなところの変化も楽しめるから逆によりお得かも?

今週末まで上演しておりますのでご興味持たれた方は問い合わせて行ってみてはいかがでしょうか。

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