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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

何枚でも、1枚で済んじゃう♪

とあるゲームの収録がありまして。


最近はアプリゲームが増えてきてそういった苦労は減ったんですが、コンシューマーゲームの音声収録だと台本がバカ重いんですよね〜。
ボタン1クリックで出る文字数を『1ワード』として数え、攻略キャラとかになるとだいたい2000〜3000ワード、稀にある主人公にもボイスが付くゲームで主役なんかやった日にゃ8000とか10000ワードなんて膨大な量になることも。
当然自分のセリフだけじゃ状況が把握できないので、だいたいの場合は自分のキャラが出ているシーンをまるごともらってチェックをして、現場にもその台本を持っていくわけですが、2000ワードくらいでだいたい電話帳2冊分くらいの厚みになることが多いです。
とてもじゃないけど一回じゃ録れないんで初回の収録にどこまで持ってくか、どういう指示があるのかドキドキしながら連絡を待つことが多いんですが、稀に「全部持ってきてください」とか言われて絶望することもあったりしてw

「えええええぇええええ全部は重いよぉぉぉぉぉどうせ録り切れなかっった分また持って帰んなきゃいけないんでしょぉぉなんとか減らしてよぉぉぉぉぉぉぉ」などと事務所に泣きついて先方さんに交渉してもらって持ってく量減らしてもらったりすることもしばしばw
前々から「これがデータだったら…この苦労からも解き放たれるのに…」という思いがあり、事務所に「もしゲームの仕事あったらできればデータでもらうことって出来ませんかね?」なんてことを伝えてたんですよね。

で今日のゲームのお話が来た時。
…普通に紙で渡されそうになりましてw
「ダメだったか…」と思っていたところにその話をしたマネージャーが「そういえば前データでほしいって言ってなかったっけ?」と気を回していただきまして、晴れて今回データで台本をいただくことが出来まして。
家に帰ってデータをiPadに移し、iPadを使っての原稿チェック。
なんかちょっと前から写真だったりpdfだったりに、何のアプリもソフトも使わずに文字かけるようになったんですけど、その機能を使って自身のキャラ名に蛍光ペンよろしく色を付け見やすくし、読み仮名なんかは細めのペンに切り替えてズームして漢字の横に小さく記入。
次のセリフの指示だったりト書きに書かれた演技の指示なんかにも印をつけ、準備は万端、いざ収録へ!

現場に着いて収録の支度をしてる際にスタッフさんから「お、電子化ですか」などと言われつつ収録を行ったんですが…いやー!台本の電子化、いいですね!!

なにが良いってまず上にも書いた台本の重さ!!
紙って重なるとバカみたいに重たくなるじゃないですか?
その点データならどれだけ増えても重さが変わるわけもなく、なんなら人に写真見せたり自分がマンガ読んだりするためにいつもカバンの中にはiPad入れてるのでいつものカバンとなんら重さが変わることもなく。
仮に1回で録りきれなかったとしても、収録しきれなかった台本を持ち帰る必要もない…というかiPad持って帰りゃ台本も持ち帰ってる状態なわけで、行きと帰りでカバンの重さは1グラムも変わらないわけです。すげー嬉しいw

さらに僕はiPadにケース付けてて、その上のカバーみたいなヤツの折り方変えることで立てたり少しだけ浮かせたりも出来るので、iPadを読みやすい角度に固定して読むことも出来ちゃうわけです。
紙台本だと机に置くと視覚的には斜めになってる紙を読むことになるので読みづらいことがあるんですよねー、それで譜面台みたいなの用意してくださってる現場もあるんですけどそれがiPadならすんなり出来ちゃう。

一番良いのはめくるストレスがまったくないこと。
特に最近は寒くなってきて指先が乾燥して紙がめくりにくいこととかってありません?
スムーズに収録を進めるためにめくりやすい状態を作ってから収録に臨むようにはしてるんですけど、それでもめくれなくて時間がかかることもあるんですが、データなら指でスッとスワイプすればすんなりページがめくれるわけですよ、しかも確実に。
なによりこの方法なら絶対にノイズが出ないわけです!スタッフさん側もきっと編集する時にノイズの部分カットする手間省けるわけで、これはこちらもあちらもWin-Winな状況だと思うんですよねー。
あと収録したあとセリフの録り直しする際にも「32ページの真ん中右のセリフなんですけど」とか言われた時にそのページにすぐたどり着ける快適さ…!
めくり方によってはページの順番入れ替わっちゃってたりすることもあるので、よく「あれ、32ページどこだ…すんませんお待ち下さい…」なんて無駄な時間が生まれることもあるんですが、これもデータなら起こらない現象に。
てかそもそも読み終わってめくった台本置いとく場所をどうするかとか毎回収録のたびに考えてたんですけど、そもそもデータなら読み終わったページが別に出ることもないのでテーブルの上が超すっきり。

これは…すごく、良い!!


弱点といえば僕の使ってるiPadが通常の台本サイズより若干小さいので、これから年取って目が見えづらくなった時にしんどそうだなーということと、バッテリー充電するの忘れたら一巻の終わりってことw
あとはスタッフさんが紙の台本使ってる場合、僕のめくるスピードが早すぎてスタッフさんのめくりが追いつかない懸念があることくらいでしょうかw


僕らは仕事で台本とペン、それに飲み物くらいしか必要なものがないので、仕事に際して技術の進歩みたいなものを感じる機会って少ないんですけど、ついに僕たちにも科学の恩恵が感じられる時代がやってきましたよー!w



収録することのない皆さんにはなんも関係ない話ではありますが、あまりに嬉しかったんでブログにしたためてみましたw
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