ティアーズ・インパクト2012-05-19 Sat 00:12
『マツコ・有吉の怒り新党』って番組が好きです。
深夜時代に友達から教えてもらって見るようになったんですが、マツコさん、有吉さんのお二人をそれぞれ『幹事長』『政調会長』として、国民(視聴者)から寄せられた怒りメールに対し議論(トーク)を繰り広げていくという番組。 政治やらなんやらになぞらえてますが怒りメールの内容は様々で、基本的には『日常で起きた怒りを覚える出来事』。 ・「泣ける◯◯!」という謳い文句に腹が立つ。 ・車に乗ってて「寝るな!」と起きることを強要する人に腹が立つ などなど…ホントに些細なことがテーマのほとんどであり、政治絡みの話とかそんな大それたテーマは基本的には話しませんw とはいえ二人の尖った大人が、世間で起きている『怒りを覚える出来事』を、なんていうんでしょう…「斬っていく」という表現が正しいんでしょうか。 なにやらスカッとしたり、共感したりすることが多い、他の番組とは違うおもしろいタイプの番組。 毒舌キャラや歯に衣着せぬトークがウリの二人の、他の番組では見せない『素の部分』みたいなのが見えるのも、またこの番組の見どころのひとつなのではないでしょうか。 先日の放送でもおもしろいテーマを扱っていました。 上記の『泣ける◯◯に腹が立つ!』という怒りメールについて議論していたときの話なのですが、話はいつの間にか「最近いつ泣いた?」という話に。 マツコさんは「中島みゆきさんの『タクシードライバー』という曲を延々リピートで聞いて、結局3時間泣き続けてた」と。 有吉さんは「ほとんど泣かない」けど、最近泣いたのは『はじめてのおつかい』だという話w このへんの話も人柄や個性が出ておもしろいんですが、ふと我が事として考えたんですよね、「僕はいつ泣いただろう?」と。 有吉さんじゃありませんが僕も同じくほとんど泣きません。 悲しみ以外の『喜び』とかでもそうなんですが、ほとんどの心動くであろう物事に対して「ああ、あるよねそういうことも」と思ってしまうのですw いつからそうだったのかな、なんて考えてみると、話は子供の頃に遡ります。 子供の頃、金曜ロードショーかなんかで『火垂るの墓』が放送してたんですよ。 家族でテレビ見てて、ラストシーンあたりではもう姉と母は大号泣。 そんな中僕だけ普通に飯食いながら、泣くこともなく普通に見てる。 そんな、至って平静な僕を見て母と姉の二人は 「なんてやつだ!」 「人の心はないのか!」 とプチ罵倒。 いや…あるけどw なんだったら息子や弟に対してその言葉を浴びせるあんたらの方が人の心はないのかとw まぁなんとなく理由は気づいてまして… おそらくですが、物語を見ながらキャラクターに『心を重ねる』ということをしてないからだと思うんですけどね。 当時の年齢的には、主人公と近いものはあっても時代も違えば環境も違うわけで。 我が事でもそうですが、どこか達観したというか…『俯瞰から見る』とでもいうような感覚で物語を捉える傾向がある気がします。 まぁコレは、今の僕のお芝居にも生きていることなので悪いことだとは思わないんですけどw でもそんな僕でも…どうしても泣いてしまうシチュエーションというのがあります。 テレビ見て泣くことが多いんですが、最近だとソレがあったのが実は『仮面ライダー電王』w まさかのw仮面ライダーwwwとお思いの方も多いでしょう。 でもね…意外と子供向けの作品の方があるんですよ、僕の泣きシチュはw 電王で説明すれば、物語は終盤。 主人公たちにピンチが訪れ、この場から離れねば危険、という瞬間。 だが敵の攻撃は苛烈、誰かが残って足止めをしないとその場から離れることもままならない…という、まさに絶体絶命のピンチの状況。 そこで仲間の一人…キンタロスが「行け!」と、仲間を生かすために一人残るのです。 「でも!」と身を案じる主人公。 この絶体絶命の状況…キンタロスが如何に強くとも、一人で残ればおそらく彼に待つのは『死』… それはキンタロス自身もわかっていることでもあるのです。 だがしかし!そこでキンタロスが主人公に向けるのは……笑顔。 そう。僕が弱いのは『誰かを護るために命を投げ出そうとするものの、笑顔』。 こんなことがありますか? 仲間とはいえ自分以外の誰かのために、自身の命を捧げてもいいと思えることが。 そして死を覚悟してなお、その仲間に笑顔を向けるなどということが…… もうね、その漢の見せる『覚悟』が、僕の涙腺を決壊させるのです……。 まぁ結局このあとキンタロスは普通に生きてたんですけどねw 問題はそういうことじゃないw あとゲームの『fate/stay night』でも泣いたんだよな…セイバーの強い意志と、最期の安らかな顔で。 昔に比べれば泣きやすくなった気がしますが、それでもほとんど泣かないんですけど…なんスかね。 物語でもリアルでもきっと、他人の強い心が、僕の心を揺さぶるんだと思います。 この感覚…芝居にも生かせたら…なんて、つい仕事に関連させて考えてしまいがちですがw 泣くだけじゃなく他の感情だとしても『心を揺さぶられる』というのは、すごくいいもんだとは思いますね。 スポンサーサイト
考察
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