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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

可愛い☆悪魔

昨今ではいろんなところで『厨二病』という言葉を聞くようになりましたね。

僕が子供の頃は聞かなかったと思うんですが…気づけば世間に浸透し、ついにはアニメのタイトルに入るくらい市民権を得た言葉になりました。

意味としてはまぁ、中学二年生頃の思春期になると出てくる、過剰な自意識やコンプレックスが生み出すいろいろな願望…その具現化といったところでしょうか。
やたら目や手が疼いたり、内側に魔物だかなんだか飼ってたり、妖精みたいなものが見えたり。
天使や悪魔の使いだったり、もしくはそのものだったりする人もいますよね。
「人もいる」とか言ってる時点でもう人間確定なんですけどw

そういった厨二病の人々はだいたい、多感なお年頃を過ぎた頃にタイヘン恥ずかしい記憶となくしてしまいたい黒歴史を抱えて真人間に更生しようとする場合が多いみたいですがw

行き過ぎると確かにアレですが…僕はいいと思うんですけどね、厨二病。
現実と虚構の差だけはきちんと把握した上で、つらい現実をファンタジックな脳内設定で楽しく出来るなら素晴らしいことじゃないですか。
ゲームや漫画、アニメなどの作られた世界に依存するよりも、自身の中で世界をクリエイト出来るその才能は、絶対将来役に立つんじゃないかなー、なんて思ったり、思わなかったり。


さて、先程も挙げましたがそんな厨二病の人たちが好きなものに『悪魔』の存在があると思います。

天使と対をなす存在で、もともとは天使だったものが何らかの罪を犯し堕天したもの。
その存在は旧約聖書にある「敵対者」を意味するハ・サタンというヘブライ語がルーツなんだそうで。
ぼんやりとした、人が不幸になる出来事や運命、不思議なパワーという感覚がもととなってまして、そこにキリスト教の概念が加わることにより『悪魔』という概念が誕生したようです。

…教義や意味はさておきw
この『天使』や『悪魔』という概念、存在…厨二病の人たちって好きですよねー。
自分が天から使わされた大天使の生まれ変わりであるとか、強大なる悪魔から世界を護る存在であるとか…
よく調べもせずに『大天使』なんてワードがカッコイイから使ってるのを見ると、なんとも微笑ましい気持ちになります。
一度興味を持っていろいろ調べてみたんですが、大天使って、天使の階級の中では下から二番目の低い位なんですw
天使には9つの階級がありまして、上から『熾天使』『智天使』『座天使』『主天使』『力天使』『能天使』『権天使』『大天使』『天使』という順番。
特に力が強いとされる四大天使は幾つかの位を兼任していたりして、その中に大天使が含まれていることもしばしば。
みんなが大好きな『大天使ミカエル』様は、位でいうと最も高い位である熾天使
大天使であるともいわれていますがこちらは『大天使を束ねる長的な意味合いである』と解釈されています。

そして悪魔。
悪魔も調べてみると意外とお茶目というか可愛いところもあるんですよね。
僕が一番好きなのは『バアル』という悪魔のエピソードなんですが。

非常に強い悪魔で66の軍団を指揮し、「地獄の最初の君主」なんて異名を持つんですが、元々はフェニキアなど複数の地域で信仰を集める古代神でした。

まぁなんやかんやいろんな事情でいつの間にか悪魔に貶められてしまったんですが。

「バアル」という名前自体にも既に『王』という意味があるくらい強大な存在でもありまして、かの有名なハンニバル将軍の名前にもその名が入っているという話でして。
彼の名前には「恵みの王」といった意味があるんですって。
まぁそのくらいすごい悪魔であるところのバアルですが、彼の持つ『アッピンの赤い本』というエピソードがなんちゅーか…可愛いんですよw

話さないとまるで伝わらないと思うのでざっくり説明しますねw




スコットランドのアーガイルという村にいた羊飼いの少年がいました。
彼を見たバアルは「な…なんて生贄にピッタリな少年だ!!」と一目惚れ。
どうしても彼の魂が欲しくなり、バアルは立派な紳士に変装して会いに行きます。

バアルの目論見は、紳士として彼を雇用するかたちを取り、そこで契約を交わして自分のモノにしてしまおうという算段。

様々な好条件を彼に提示して、彼を誘惑するバアル。
そして契約書代わりに赤い表紙の本を取り出して、そこに署名をしなさい、と促します。
実はこの本が悪魔的な本で…この本に名前を書いてしまうと、書いたものの魂はバアルのものになってしまうのです。
もちろん少年はそんなことは知りませんでした。
が、彼はそこで
「まず今の主人に相談します」と答えたのです。
なんという賢明な判断。
無理にゴリ押ししても意味が無いと思ったのか、バアルはこの場は引き下がり翌日の夕方、同じ場所で会う約束をして帰っていったのです。

翌日。
バアルが約束通り少年に会いに来ると、少年は中心に十字架を置いた円の中にいて、「署名はお断りします」と言って来ました。
実は前日、少年に相談された主人が紳士の正体に気づき、知恵を授けてくれたのです。

この円の中にいる限り、バアルは少年に手を出すことが出来ません。
バアルは正体を現して少年に襲いかかりますが、やはり手を出すことは出来ず、なんとかして少年をその円の中から引っ張りだそうとします。
すると少年がバアルに提案をするのです。

「その赤い本を渡してくれたら、大人しく円の外に出ましょう」と。

外に出てくれればこっちのもの。
バアルは少年の言葉通り赤い本を少年に渡します。
…が、何時まで経っても少年は円の外には出て来ません。

「き、貴様…騙したな!!」

バアルが気づいた時にはもう遅い。
少年を手に入れるだけでなく本を取り返したいバアルはあの手この手を尽くして少年を脅します。
が円の中には手出しが出来ず、少年を引っ張りだすことが出来ません。
結局バアルは、日の出が近くなると引き上げるしかなくなってしまいました。




…ざっくりと言いながらめっちゃ長くなってしまいましたがw

どうですこの話…これだけ見るとどっちかっていうとバアルより少年と主人の方が悪人な気がしません?w
たしかに魂奪うのは良くないことですし、先に騙しそうとしたのもバアルなんですが…目的は達成できないわ大事な赤い本は取られるわ、バアルさん信じやすいばっかりにすげー騙されて。
今の社会に生きていたらバアルさん絶対オレオレ詐欺とかの格好のターゲットだと思うんですよねw

悪魔というととにかく悪くて強くて恐ろしくて、人間の手には負えない存在のようなイメージがありましたが、このエピソード読んで悪魔って意外と可愛いところもあるのかなーなんて思いましたw

「なーなーバアル、たい焼き半分食う?」
「え!いいの!?食べたい食べたい!!」
「んじゃ食わしせてやるよ。『あーん』ってしな」
「あーーーーーーん……」
「なーんてな!誰が悪魔になんかやるか!」
「えっ、非道い…この……この悪魔!!」
「だからお前が悪魔だろうが」
「あっ(真っ赤)」


みたいな感じだとしたら超カワイくないですか?w
そんな悪魔なら…それで見た目が超絶美脚のニーハイエロ衣装だったりしたら…会ってみたいかもw

まぁ実際はそんなことはないおっそろしい見た目なんでしょうけどねw
せっかく萌えたのに…がっかりだよ!!w
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