マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

スコーンの弊害

劇団東京都鈴木区。
記録係としてのアーカイブから写真をお届けする2日目。

本日は全2編から成る公演の後半部分「少女と金魚鉢」でいうところの『金魚鉢』サイド…声優編のお写真をば。

ある意味業界用語だから気付かない方もいたかもしれませんが『金魚鉢』というのはアフレコブースの別名です。
いつからある言葉なんでしょうね…面白い表現だわ。


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「先輩のブラシが、俺の髪をそっと撫でる」

『学校編』ではBLっつーかホモが出てきましたが、声優編はまさにBL…作品として生み出されるBLCDの音声がド頭に流れます。
…会場で見てた方はきっと「こんな衆人環視の中でBL聞くなんて…!?」てな感覚だったのでしょう、どの公演でも暗転の中このシーンで笑いが起きていたのを確認していますw
作品のテーマがテーマなので想像の範疇ではありますが、現実に起こると戸惑いは生まれますよねそりゃあ。
そんな中。
暗転の暗がりからほんの少しのあかりがついてシルエットが垣間見えるこの冒頭シーン。
暗転からアフレコブース(金魚鉢)に戻ってくる手前、一瞬照明がつくこのシルエットの美しさが見た目として好きでした。

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「BLの何がいけないんですか!!」

「BLの仕事はやらない」というポリシーで仕事をしていこうと思っている主人公・芹宮カズキ。
事務所としてはお仕事なので受けてもらいたい…その思いが交錯してブチ切れるマネージャーw
物語の核となるスレ違いシーンですが、この仕事をしている者としても感じるところがあるシーンでしたねー。
「マネージャーはこんなふうに思ってんのかなー」とw
僕はBLの仕事に抵抗無いタイプなのでまた違うでしょうが、なにかNG項目を出すと事務所的にはこう考えるのかな、と思わされるシーン。
…ま、そんなこと思うのは声優やってる人だけでしょうがw

「互いが互いをホモい合う…あ、間違えた!」は秀逸なセリフだと思いますw

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声優プリンプリン

芹宮くんが表紙を飾った声優雑誌を取り出す原作の先生。
パンフレットによると芹宮くんは4年前に主役デビューしたそうなので、表紙の仕事を未だにしてるとなると「売れっ子なんだな…」と感じるシーンでもあるんですがw
このひとネタのためにわざわざ現実にありそうな声優雑誌を作るあたり、鈴木区の面白いものへのこだわりはすごいと思いましたw
ホントよく出来てるよねこれw

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「かけてますから、社運ー!!」

なんかやたら楽しそうな人入ってきたなーという印象のシーンw
少なくともここまで楽しそうな現場スタッフを僕は見たことはありませんが、こんな人いたら楽しいだろうなとは思いましたw
降板したいと思ってる芹宮くんはさぞかしこのノリノリなクライアントを見てやりにくかったことでしょうw

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「頼もしいこと山のごとしー♪」

今作で生まれた名言の一つ…かもしれないシーン。
この後のマネージャーも同じポーズしながら「担いましょーう♪」てのも好きw
本番前とか見ててもちょいちょい会話に「◯◯なこと山のごとしー♪」って単語が飛び交ってたあたり、「がしかし!」あたりと並ぶヒット作の予感がします、主に鈴木区内でw

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「届けこの思いー☆」

『恋のスキバサミ』原作・眞御田まお先生の有り余る気持ちが爆発した瞬間。
こんな原作の先生見たことないんですけどこんな人いてもおかしくないな、と思わせる、鈴木区ならではのリアルと虚構の狭間を狙ってきた良いキャラですよね、眞御田先生。
浮かれてる様子が抜群に伝わってくる良いシーンです。

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「宇宙に行くのと、おんなじだな…って」

BLをやりたくない芹宮くんの憧れの人・瀧口肩甲さんのひと言。
同じくBLはやらない人だった肩甲さんが芝居の解釈として投げ込んでくる、芹宮くんからしたら衝撃のシーン。
もしかしたらこのシーンは腐女子とかお客さんとかよりも、声の芝居をしている人間に突き刺さるシーンだったかもしれません。

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悶絶する腐女子。

キャラクターチェックを聞いているライター…である前に腐女子のカキノタネ先生w
萌えつつも100のテルキ(芹宮くんの演じるキャラ)を求める姿は腐女子通り越してなんなら美しい感情のように感じました。
…実際あんな感じでディレクションされたらめんどくさそうだけどw

15110609.jpg紙吹雪!

僕らのドジっ子・ひのふへ(息混じりすぎただけで本名は井上w)の登場シーン。
学校編でも出てるんですけどね…フーコさんが声優編でも関わってるよ☆という橋渡し的な意味合いが強い出方だったので、目立つ瞬間はここかと。
稽古場でも転ぶ練習をすごくしてました、ひのふへ役の二人は。
コメディの裏にある努力を見た瞬間でもありますね…並びに「ここはなんとしても押さえねば」と思ったシーンでもありますw

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「スコーンでーす!」

台本上は普通に書いてあるのに仕上げてみたら何故か仕上がってたシリーズのひとつw
空気の読めないドジっ子・ひのふへくんが気遣いで買ってきた差し入れが、口の中の水分持ってかれそうだよね、ってネタで生まれたシーンなんですが…稽古重ねると予期せぬところがおもしろくなるよね、って典型例みたいなシーンでしたw
生き生き「どうです!?僕イイコトしましたよね!!」ってテンションで言われれば言われるほど面白いw

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『いやいやいやいや!!』

あるようでない、今公演数少ない団体芸(?)w
「BL童貞なので不安があるから、絡みのシーンのチェックを…さんはい。」「そんな空気じゃムリですから!!」という流れで生まれるシーンなんですが、カキノタネさんのマイペースっぷりと絡みって恥ずかしいんやで?ってのが伝わってくる面白いシーンです。
一瞬の間の後全員で一気に動き出すのは見てて気持ちいですねーw

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「…(リップ音)」

声優さんあるあるでもあり、知らない人からしたら新鮮なシーンでもあろう、キスシーンの収録をする二人の声優。
実際のBLの現場でもこうやって台本持ってない方の自分の手を吸ったり舐めたりしてるんですが…まぁ姿を見ると滑稽ですよねw
気持ちは真剣だしプロの技術が活かされる「声優さんすごい!」ってシーンでもあるんですけど、舞台上で、人前で見るとおもしろいよよねコレっていうのを上手く利用した上手なコメディだと思います。
…それだけに仕事でやってる自分の姿が恥ずかしくなるシーンでもありますけどねw
BLとかリップ音とかはともかく、プロの声優がマイク前でどういうパフォーマンスをするのかが見られたという意味ではお客さん的には嬉しかったシーンなのではないでしょうか。

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「はぁぁ…っ!」

企画会社の制作が興味本位でマイク前で喘いで「できちゃうのかよ」っていうおもしろシーンw
このシーンはダブルキャストの味が出る良いシーンでもありましたねー。
ひのふへ役の山口清裕・山口智大の二人はどちらもプロの声優。
そのテの仕事をやってるのかは知りませんが、マイクパフォーマンスという点では高いクオリティを期待できるわけで…二人の演じ方の違いが面白いシーンでもありました。
どっちが良いかは好みの問題w

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「キミもその歴史の一部なんだよ」

先輩・肩甲さんがプロとしての生き方・在り方を芹宮くんに伝えるシーン。
いろいろ合ったけどこのシーンが一番好きかもしれません…自分に置き換えやすいからw
先人が繋いできたバトンを繋げる…繋げることが出来る位置に来たんだ、っていうことを先輩から直接言ってもらえる。
それはつまりその先輩からは認めてもらえた、ということでもあるわけで。
役者をやってる人間からしたらこんなに刺さるシーンはないんじゃないでしょうか。

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「コレの前で会おうね」

見学で役がなかった芹宮くんに、先輩からのエール。
こんなん実際あったら震えるどころか嬉ションするレベルだと思いますがw
見学なのに覚えていてくれた、とかそういうのは、なんと智晴くんの実体験なんだそうで。
意外とこのシーンもフィクションではないんですね…すごい、そんな先輩になりたい…記憶力ないからムリだけどw
『声優編』と銘打った意味もある最高に良いシーンの一つだと思います。

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ラストシーン。

役に差なんて無い、BLだろうと人間を演じることなんだ、ということに気がついた芹宮くんが『恋のスキバサミ』に全力で挑んでいくラストシーン。
作中にあった「人間を演じる」ということに気がついた芹宮くんが全身全霊で”人間”を演じるために頑張ってるシーン…台本がしょっぱなから絡みのシーンだったためにこんなことになってますがw
見た目滑稽に仕上がってますが、人間的成長と葛藤を絵がきつつもコメディとして昇華された素晴らしいシーンだと思います。
最後に笑いを取りながら物語を着地させる、とか最高ですよね…マイク前でクネクネし出した二人を笑いながら、心の中で「良かったね」「頑張れ芹宮くん!」って思える良いラストだったと思います。


私見ですが学校編とくらべて声優編は正統派なコメディ感が強かったな、という印象でした。
尖った演出ではなくまっすぐにコメディ作ろう!とした感じ、というか。
2本立てでどっちもコメディではあるんですが、どちらも違うカタチのコメディをお届けできるって実はスゴイことなんだと思います。
客演の人たちも含めて、鈴木区はいい人を集めて、良い人達に恵まれてるなぁ…と。
だからお客さんもみんな笑顔で帰っていくんだろうな、なんて思いました。

写真にして2000枚弱、回数にして9回中7公演観てきましたが一度も飽きることもなく楽しい時間だけを過ごせたのも、鈴木区が、鈴木智晴が持ってるパワーと暖かさなんだと思います。

またどっかで…関わりてぇなぁ…と希望を述べつつ。
関係ないのにご来場くださった皆様に「ありがとうございました」という言葉を自分のブログに一方的に投げつけさせていただきますw
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