壁面四分儀座2016-01-05 Tue 00:03
1月4日はしぶんぎ座流星群。
「なによその星座?」とかいう声も聞こえてきそうですが、しぶんぎ座という星座は現在は存在しません。 1928年に開催された国際天文学連合の総会で、世界の星座は88と確立されました。 それまでは国によって違ったりしてバラバラだったんですねー。 その時に、それまで存在していた壁面四分儀座があった場所はりゅう座の一部となりました。 流星群に残っている名前は、その時の名残。 一応別名で『りゅう座ι流星群』とも呼ぶそうですが、そもそも『ι』はなんて読むんだ!って思いますよねw これ「イオタ」って読みます。 星座はギリシャ神話が元になってるモノが多いからなのか、星座を構成するそれぞれの星にギリシャ文字でナンバリングみたいなことがされてまして、この『ι』という字もギリシャ文字の一つ。 まぁざっくりシグマとかオメガとかの仲間だと思ってもらえれば間違いありませんw そんな経緯で、今はなきしぶんぎ座という言葉が使われている流星群が存在しているわけですね。 このしぶんぎ座流星群、三大流星群にも数えられる大きな流星群でして、明るいものが多く比較的ゆっくり流れるのが特徴。 ピークの時間に当たれば観測しやすい流星群、ということになりますが、問題はそのピークが極端に短いということ。 他の流星群は、長いものだとピークを中心に前後1週間近くもの間観測できるものもありますが、しぶんぎ座流星群は丸一日もないくらい。 好条件に当たれば1時間に50個もの流星が観測できるんですが、少しでもズレると数が減るという…けっこう当たり外れの大きい流星群なのです。 そんなしぶんぎ流星群の今年の観測条件。 ネットで調べることが出来るんですが、そのサイトにはこう記載されていました。 「あ ま り よ く な い」とw 理由はピークの時間が4日の夕方だという点。 一番の見頃に太陽出てたら見られるわけがないですからねw それでも今年一発目の流星群。 星はじめでもあるし、まったく見られないこともないだろうと一縷の望みにかけて、我々は観測に向かったのです。 条件の悪い中でも本気で観測したいなら『3日の明け方がオススメ』と調べたサイトには記載されていました。 が我々も人間社会を生きる者、予定もあれば体力の問題もあるので無茶はできず、今回は早めに行って早めに帰ろう!ということになっておりました。 「最大でも1時くらいには現地を出ましょう」と…明け方がギリだとするともはや見られるのか、くらいの時間帯ではありますが、晴れてそうな場所に向かって早めに出発、23時には目的地着。 まずは空の状況を確認…すると、雲ひとつない星空! よっし!まずは勝利!! あとは流星さえ観測できれば…というところでしたが、さすがにそう上手くは行かず、僕は結局1個しか流星は見られませんでした。 空のコンディションはよかったんでねー、期待しちゃったんですけどねー。 やっぱピークの問題はそんな甘くありませんでしたねw まぁ星はじめとしてはまずまずの滑り出しだったのではないでしょうか。 そしてもちろん今回も星の写真を撮りました! 空の状況がクリアだったのでとっても綺麗に撮れましたよ〜! ![]() クリアビュー!!(クリックで拡大) ちなみにこの写真の中に『しぶんぎ座流星群の放射点』が写っています。 どこかわかるかな〜???w スポンサーサイト
星見
|
![]() |
| ホーム |
|