コップの行方2016-06-19 Sun 00:09
鈴木区、絶賛稽古中。
いよいよ本番まで約一ヶ月前となってまいりました。 これまでは物語のベースとなる序盤部分、全体の骨組みを集中的に作りこむ稽古が多かったんですが、最近では一気に後半の稽古にも取り組むようになってきています。 何度か書いてると思いますが今回の芝居『ラストオーダー90分』はやることが多いんですよね…見る側にはあんま関係ないんですけど舞台の上に立ってる人からしたらw 気にしなくちゃいけないこと・作らなければならないことが、通常の舞台を1とするとたぶん8くらいある感じ? そのためにも、城の石垣…基礎工事をしっかりとやっている、といえばなんとなく言わんとしていることがわかるでしょうか。 僕も稽古全てに参加してるわけではないんですが、飛び飛びで行くとおんなじシーンを延々繰り返してる日もあればぐいぐい前に進んでる日もあったりして。 同じシーンは同じシーンで役者陣の精度がどんどん上がって行くのを見るのが楽しいし、智晴くんが外側から見てわかりやすく見られるように動きを整理して行ったりしてるのは、演出法としても非常に興味深いものがあります。 そんな中先日の稽古では、今までに見たことのない稽古がありました。 この日は基礎工事ではなく先に進める稽古だったんですが…ちょっと稽古場には異質な空間があったので写真撮ってみました。 ![]() 紙コップで遊ぶ大人たちw これ…ウソじゃないんですよ? 休憩中とかでなくホントに稽古してる時に行われていた光景w 「このタイミングでやっとかないとわかんなくなる気がする!」と言い放ち始めたのがこの紙コップ遊び。 詳しい内容はネタバレになるかもなので言えませんが…要はこれ、舞台上で必要になるモノの位置と個数を確認する作業です。 台本上にもある程度の記載はあるんですけど稽古の中で生まれた”モノの出ハケ”を一旦整理しておこうということですね。 こういうのタイヘンなんですよね…本番の日は決まってるわけで、それまでに道具を用意しなきゃいけないわけでしょ? 確認怠ってると代用品でなんとかしなきゃ!みたいなことにもなりかねないので。 なので決して遊んでるわけではありません…がどうしても遊んでるようにしか見えない不思議な1ショットでしたw そしてもう一個、不思議な光景。 これはもう写真見てもらったほうが早い気がするのでまずはご覧ください。 ![]() バラバラなひとたちw コレももちろん休憩中ではなく稽古中の一コマ。 ただやってることがてんでバラバラなのですっげー不思議に見えますw 細かくいうと筋トレしてる智晴くん、中間あたりにいる女性二人、そして奥の集団と3つのブロックに分かれてます。 先述のとおり今回のお芝居ではやることが圧倒的に多い。 そして出演者も圧倒的に多い。 また「台本に書かれていない部分」というのも存在して、そこをどう詰めるか、というのは舞台上にいる役者たちに委ねられている部分もあるのです。 別に意図したわけではなく、役者が勝手に創りだしたらしいんですけどw なので稽古してるとその「書かれていない部分」のすり合わせと確認、みたいな時間が訪れることがあります。 その瞬間、智晴くんは置き去りw 脚本・演出、そして主宰であるはずの智晴くんがこのザマですよw ちなみに真ん中の女性二人はまた別のシーンの確認中なのでいよいよやることがなく、智晴くんは「この間やることないんだよねー」と筋トレ始めちゃうのですw 良くいえば演出つけなくても答えを出してくる役者のスキルと、それを信頼しているとても良い関係…なんですが、稽古の瞬間に主宰が筋トレ始めるのは不思議な光景以外のナニモノでもないですw こうして日々、どんどんと稽古は進んで完成に近づいて行っています。 全ては皆様にご満足いただけるモノを、楽しかったと笑える瞬間を作るために。 残り一ヶ月も頑張って稽古していきますよー!! スポンサーサイト
鈴木区
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