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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

当たり前じゃねぇからな!

人間にとって一番怖いことに気が付きました…なんだと思います?

お化け?ノンノン。そういうのじゃない。
虫?ノンノン。…それはかなり怖いけどキモいも入るからw
じゃあ…まんじゅう?それは落語の演目ですからー!!w

全て違います。一番怖いのは……『慣れ』です。


どんなことでも初めてがあって、続けるうちに次第に慣れていきますよね?
よく言われるのはスポーツなんかだと思いますが、慣れて余裕が出てきて油断した時にケガにつながる、なんてこと聞いたことありません?
恋人同士の別れなんかでもそう。
あんなにドキドキして毎日相手のことを考えない日はなかった付き合いたてのあの頃…があったのに、次第に相手が隣にいることに慣れて、当たり前になって、小さな歪が生まれて…いつしか修正できないほどのすれ違いに発展してしまったり。

上の2例は非常にわかりやすい『慣れ』のケースですが、この世の殆どのことはそうなんじゃないかと最近感じます。

例えば一人暮らし。
子供の頃当たり前だったことに一人暮らしをすることで気づいたりします。
帰ってきても明かりも暖房もついてない。ご飯だって自分で用意しないと出てこない。
掃除も洗濯もなにもかも…一人暮らしを始めた頃に感じた「自由」とは、こういう代償を払って得たものなんだと気づきます。
例えば友達同士の関係。
仲良くなって気心知れて、どんどん言いたいこと言える仲になって行っ……たと思ったときが一番危ない。
もしかしたら「なんでも言える」と思ってるのは自分だけかもしれません。
相手は実は我慢して聞いてて(こいつ…めっちゃ言ってくるな…感じ悪…)って思ってるかもしれません。
我々の世界でも、よく「緊張しなくなったらヤバイ」なんて言い方をします。
マイク前に立つこと、お芝居をすること、イベントなどで人前に出ること。
年数を経て経験を重ねて、毎日続けていることだから当たり前になってどんどん慣れていくけど、実はすごくトクベツなことをしているんだということを忘れないこと。
慣れることで進化は止まり、当たり前だったことが遠ざかっていく…ある種の”怖さ”みたいなものを常に感じていなさい、ってことですよね。
このように仕事も健康も人間関係もなにもかも…身の回りに当たり前にあるものすべてが、実は当たり前ではないんだ、ということに気が付かないと取り返しのつかないことになるかもしれないのです。

もともと人間はそういう生き物…というかいつまでも慣れずにビクビクしてたら前に進めないですから、慣れというのは必要な機能ではあるんですよね。
いつまでたっても慣れないヤツはそれはそれでもどかしいしおっかなびっくりやってるからミスが増える、とかだと使い物にならなかったりもしますがw
問題なのは「慣れすぎる」こと。ある、いる、できる、ことを当たり前にしてしまうことが問題なのです。


人間っておもしろいもんで、当たり前のものが当たり前じゃないんだ、って気付くと「なくならないで!」って言うんですよね。
どこそこにあるナントカっていう施設が閉館します、とか、発売からン十年経った馴染みのお菓子が生産中止になります、とか。
レバーが生で食べられなくなる、なんて時も「あと◯日で食べられなくなる!」とかいって爆発的に食べに行ってましたよね。
いや、生食が危ないから規制しようとしてんだから食べたら危ないんだってw
まぁレバーの場合は危険性もあるのでちょっと違いますけど、基本的には「当たり前すぎて特に感情も抱かない」ということが、様々なモノを消滅に追いやってる部分があると思います。
上のお菓子の件だって「生産中止です」って言ったら爆発的に売れたけど、そもそもはみんなが買わなくて売上が伸びないから生産中止になったりするわけでしょ?
そんなに好きなら普段から買っとけって話じゃないですか?
なくなってほしくないなら努力をすべきだと、そう思うのです…だから僕は仮面ライダーのおもちゃとかブルーレイを買うんだよ!w

ちょっと前に「反応ないからtwitterやめよっかな」ってつぶやきをしたんですけど、その時もたくさんの方から「やめないで!」というお声をいただきました。
僕の場合仕事の宣伝等に利用をしてるわけではなく、おもしろいと思ったことだったりみんなに知ってほしいと思ったことをつぶやくことが多いんですが、これっていっちゃえば声優としての仕事には全然必要ないことなんですよw
事務所にやれといわれてやってるものじゃないんで続けるもやめるも自由だし、だったら反応ないならやめよっかな、程度のことだったんですけど、そういうときだけ反応が来るっていうねw
前に知り合いが言ってて心に残ってるんですけど、メールなどの反響がだんだん薄くなっていってラジオが終わることになったんだそうで。
その発表を番組でした直後から「やめないで!」「なくなるなんて寂しい!」という反響がたくさん来て「それをもっと前からやってくれよ…」と思った、なんて話を聞きました。
特に仕事だとそうですが、こと数字で評価がくだされる世界では反響がすべてだったりして、『好きで聞いてるけど聞いてるだけ』だったりするとそのコンテンツはなくなってしまったりするのです。
仕事でなくてもなんかやったんなら評価して欲しい、って思うのは人間の普通な感覚だと思いますしね。


まぁ結局何が言いたいのかというと、当たり前を当たり前にするためには、「当たり前じゃないんだ」ということを理解した上で努力が必要だ、ということです。
『慣れ』は、当たり前を消してしまうとても怖いこと。
何かを失う前にそれに気付くことが出来れば、もっともっと大切な”当たり前”をつなぎとめる事ができるはずなのです。
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