濡れて乾いて2010-04-09 Fri 00:45
『乾電池』ってあるじゃないですか。
日常生活でときどきお世話になる乾電池。 僕なんかの場合だと携帯ゲームの充電器とかwiiのコントローラとか自転車のライトとか…あとベルトとかのおもちゃとか。 思いのほかお世話になってたりするものです。 最近は充電式の乾電池なんてのもけっこう出回ったりしてて、『○回使えば100均で買って来るよりお得』とか考えながら充電式電池を遣ったりする事もしばしば。 そんな乾電池ですが………よくよく考えるとヘンな名前だと思いません? だって『乾』いた『電』気の『池』ですよ? 池って水じゃないですか。 でも乾いてんですよ?どゆこと??? たとえば砂漠にて。 喉が乾いた旅人が、オアシスを発見。 「やったー!池だ池ー!これで水が飲める………が池が乾いてる!!」 これでもまだ「やったー♪」とか言えるヤツは、おそらく喉乾き過ぎて幻覚が見えてるヤツですねw てかコレ、ただの蜃気楼ですねw 池が乾いたらそれはもはや「池だったモノ」であり、ただの「乾いた大地」なわけです。 乾いた大地。略して乾大地。 語幹は似てますが地と池じゃ全然違うわけで、いったいどういうことなのかはさっぱりわからず。 正反対の言葉が同居するこの不思議な『乾電池』という単語……いったいどういうこと??? さぁ、疑問に思ったら調べてみよう♪ 今の時代には便利なインターネットがあるじゃないか! というわけでかたかたとパソコン使って調べてみると、昔は『湿電池』ってのが主流だった時代があるようです。 言葉としてはしっくりきますよね、乾電池よりは。 湿ってるわけだし。 液状の電解液に電極差し込んで使う、湿電池。 でも湿電池は液体をそのまま使ってるので気候の変化に弱く、使い勝手が悪かったとか。 たしかに液体だと、寒いところだと凍ったりしちゃいますもんねぇ。 そんな不便さを感じていた日本の屋井先蔵って人が、『寒冷地でも使用出来る電池』として乾電池を発明したんだとかなんとか。 たしかに…言われてみるとむかーし学校で湿電池とか習ったような、習ってないような…w 使い勝手の良さから、湿電池から乾電池に主流が移り、時を経て現在ではほとんど湿電池の姿すら見なくなった結果、『乾電池』という名前だけが残ったというわけですな。 一方だけが残るとそういう不思議な感じがすることもある、ということですね。 時代が進み研究が進み、より良いものだけが生き残った結果、言葉だけが残る…みたいなことって、他のものでもありそうですよね。 モノの語源を辿って行くと、いろいろ新しい発見が隠れていたりして楽しいもんですね。 スポンサーサイト
考察
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