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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

補足

昨日の記事を受けて、誤解を招くといけないので付け足しをば。


まず、僕らみたいな職業の人間はけっこう当たり前に知ってることなので皆さんもご存知なのかな、なんて思いながら当たり前に書いてましたが、そもそも『放送禁止用語だとは知りませんでした!』という方が多くてびっくりしました。

そしてそもそも『放送禁止用語』とはなんぞや?ということですが。

ざっくりいえば『公共の電波で発信するには不適切な言い回し』のことですね。
人種、身分や性、職業など様々な差別用語はもちろん、卑猥な言葉、汚い言葉なども放送禁止用語に該当しますが、コレ実は明確な基準はありません。
法令や条例などで規制された『まったく使ってはならないモノ』ではなく、放送局などが自主的に『これはまずいだろう』と判断して規制している、あくまで自主規制のモノなのです。
なので放送局によって基準も違います。
厳しい…というとアレですが、深く配慮している局もあれば、おもしろさ優先で多少緩めに判断している局もある、といった次第。
テレビなんかの場合だとバラエティだと言ってるけどニュース番組なんかではダメ、なんてこともあるでしょうね。

時代によって変化するものもあります。
かつては『スチュワーデス』と言っていた職業も現在では『客室乗務員』『キャビン・アテンダント』と変わったり、『看護婦さん』も今は『看護師さん』ですよね。
学生時代アメリカの先住民のことを『インディアン』と教えられた方も多いと思いますが、『ネイティブ・アメリカン』という呼び名に変えるべきだ、なんてのも聞いたことがあります。


あまりきっちりと守ってはいないけど本来は言わない方が良い、みたいなモノもありまして。
『外人』という言い方。コレも差別用語に当たります。
「外の人」っていうとなんだか部外者みたいな、排他的なニュアンスになるでしょ?
同じ人間なのにそれはおかしい、といった具合で、『外国人』『外国の方』というのが正しいとされています。
場合によっては『外人さん』というとOKな場合もある不思議な言い回しですw
たぶん『さん』がつくと排他的なニュアンスが薄れるってことなんでしょうね。
ちなみにコレに関してはあまり厳しいものではなく、バラエティなどでは普通に使われていたり、一般の方のインタビューなどではテロップだけ『外国人』に直されている、なんて場合もある、『使わない方が良い』くらいのニュアンスのものです。


昨日の『ぎっちょ』という言葉に関しても、僕のように言われても気にしてなかった左利きの人間もいれば、「私は少し嫌な気持ちになります」というような方からのコメントも届いておりました。

そして、放送禁止用語にとって重要なのはコレなのです。

つまり『気にされて不快になる方がいらっしゃる』ということ。

昨日の例が特にいい例(?)だったようにも思いますが、気にしてない人間もいる傍ら、気にしている方もいるということ。
電波に乗せて声を届けるということは、世間に向けて情報を発信しているわけで、誰しもが聞く可能性があるものを使っているなら、誰かが傷ついてしまうようなことは避けねばならない、ということです。


そしてすげー簡単に『放送禁止用語』を別の言い方で表現するなら
『優しさライセンス』
ってことなんじゃないかと思っていますw

傷つく人がいそうだな、と思ったら使わない。
それが始まりであり、本来の意味合いなのではないかと。

電波に乗るから『放送禁止用語』なんて言い方をされますが、日常でもあるでしょ?
彼女と別れた直後の友達にたとえ知らなくても「そういやあの娘とどうなったの?」と聞いたらダメ、とかw
まぁ知らなかったら難しいでしょうがw
あと嫌いな食べ物を無理矢理勧めない、とかw
二つ目は単語とか言葉じゃありませんが、友達が嫌がることはしない、みたいなこと。

それの延長線上にあることだと思います。

幾人かの方が
『差別用語だってしりませんでした!友達に教えてみます!』
と書いてらっしゃったんですが、それが気になりまして…その相手の方は、気にされてる左利きの方ではありませんか?
伝えるときにも、伝え方次第で相手が不快に感じたりする場合もあります。
是非そのあたりをお気をつけいただきたい。


『そもそもお前がそんなもんネタに取り上げるからだろ』
とか言われたらヤなんでw
一応長々と補足&注意でした。

男たるもの…いや人間たるもの。
いつでも心に『優しさライセンス』を持つ…持っていられる程度の余裕は欲しいものです。
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