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マジP!

間島淳司の日常をプロデュース!!

ひゃくものがたり

引っ越した先…そこは『怪異』が流行る街。


普通に日々を暮らしていたはずの僕は、どういうわけか『この街』に来た瞬間に怪異に巻き込まれたらしい。
今までなにもなかったはずなのに、母から「これからはこれを付けなさい」と、ヘンな布を渡されたのだ。

それは、2枚の布。
上で繋がっているからある意味1枚とも言えなくないそれ…いわゆる「のれん」と同じような仕組みのその布を、これからは顔に付けろ、と母は言うのだ。
そして布と共に母から渡された言葉。
思えばあの時、もうすでに『怪異』に巻き込まれていたんだろう。

「布の下を見られてはいけないよ」

何故?
僕の顔がなんだっていうの?
この街に来るまで、普通に生活してたのに?
引越しのどさくさで怪我をした記憶もない。
思い当たる節が無い。
でも母が言うのだから、と僕はその布をつけて、新しい小学校へ通うことになった。



クラスでもその姿は異質だった。
それはそうだろう、いきなりやってきた転校生の顔が布で覆われていたら騒ぎたくもなる。
僕が逆の立場だったとしたら、きっと同じように騒いでいたとも思う。

先生からは「家庭の事情」ということで処理されたソレ。
同じく「下を見てはいけない」という念押しの言葉とともに、布をつけた新しい仲間がクラスに加わることになった。


場所は小学校、子供の好奇心は侮れない。
すぐに破られてしまうかと思われた「下を見てはいけない」という禁は、思ったよりもまともなクラスメイトによって護られ続けることになる。
おそらくこの街に、そもそも怪異が多いということが影響しているのだろう。
布をつけたおかしな来訪者は意外にもすんなりと受け入れられ、順調に友達も出来た。
怪異の街で、普通の生活を送ることに成功した僕は……だんだんと『自分が怪異に巻き込まれている』ことさえ忘れかけていった。



ある日。

仲良くなった数人の友達と帰宅する途中…事件は起こった。
学校での生活にも慣れ、布のことなどすっかり忘れていた僕の目の前に、突然女の子が現れた。
目の前に現れた彼女……クラスにいた気がする…話したことはないけど。
風のようにいきなり目の前に現れた彼女は、やることも唐突だった。
いちばんやってはいけない『禁』を犯したのだ。

彼女の小さな手によって開かれた2枚の布。
開かれ、母との約束をそこで思い出した僕の頭は「しまった」という言葉でいっぱいだった。
正直信じてもいなかったけど、約束を破ってしまったことが心に刺のように刺さった。
が……そんな思いも、ほんの一瞬。
開かれた布の間から強烈な光が目に飛び込んできて、僕は前が見えなくなった。

そこで……僕の意識はなくなった。








っていう夢を見ましたよ!!
なんか最近夢よく見るな……なんなんだろう。
布開いたあたりで起きたんですが、目覚めた瞬間真っ先に頭に浮かんだのは『なんかぬら孫みたい』ってことでしたw
ちょうど今ジャンプでやってる百物語組の話とかにありそうなw

あまりに不思議な夢だったので若干のアレンジを加えながら(ところどころ覚えてないんでw)読み物ちっくにまとめてみました。

またおもしろい夢見たら書きたいと思いまーす。
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